ケアンズ・地球最古の森の中へ。
2020/05/26 生命の樹
数日間小雨が続いたケアンズ。一変して晴れ渡った週末に、じっとしているのがもったいなくて、森の散策に出かけました。
ケアンズは車で30分少し走れば、地球で現存する最古の森が広がっています。(南米アマゾンの熱帯雨林より8000万年ほど歴史が古いらしい。)
世界遺産に指定されていて、推定1億3千万年前から続くと言われる森。数字を言われてもピンときませんが。
足を踏み入れると、当時の地球はこんなジャングルで覆われていたのか、という想像力を掻き立ててくれます。
全世界に現存する「原始時代」の顕花植物群28種のうち16種が生息しているとかで、ちょっとしたタイムスリップ気分。
濃い。です。緑も、空気も。
折り重なる様に生育する植物は、太陽の光を求めて、上へ上へと伸びており、その生命力が全体の響きとなって、歩いている私の生命力を鼓舞してくれる、そんな空間。
面白いんですよ。ふざけて鳥の鳴き声の真似をすると、森の中にいる鳥が反応して鳴き出したり。
見えないところに、たくさんの命が息づいているのを感じます。
実際に、この周辺の熱帯雨林にいる動物の種類は650種以上、蝶々だけでも230種類、他にも数多くの爬虫類や哺乳類などが暮らし、その多様な生態系は、生物学者も驚くほどだそう。
もちろん、植物の多彩さも特筆すべきで、3000種近くが生育していると言われます。
そのうち約678種は、世界のほかのどの地域でも見ることができないんですって。
まさに、命のサンクチュアリです。
ゆっくり時間をかけて歩いて、深呼吸して。
特に何をする訳でもないんだけれど、私はこんな時間をとても豊かに感じます。
この日は雨上がりで特に緑が艶めいて、そして午後の日差しがやわらかで、素敵な光も見ることができました。
(最近のスマホのカメラは性能が良いですね)
ビーチまで歩いて数分のところにこの何年か住んでいるけど、最近は森が恋しい。
樹に惹かれています。
地中に根を張り、すっくりと立って、空に向かって伸びる。その様に。
天と地を結ぶ、圧倒的な存在感と、包み込む様な優しさに。
原始的な感覚を取り戻させてくれる、堂々とした佇まいに。
樹は、手で触れることのできる宇宙です。
地球最古と呼ばれる熱帯雨林にいたら、人間の寿命なんて本当に短いものだなあと感じずにいられません。
迷い、嘆き、悲しみ。。でこぼこがあると、ドラマはより味あるものになるとは言え、悔やんだり恨んだり不安になってる時間はもったいない。
授かった生命力を信じて、上へ。
光を求めて上へ。
いつか、私たちは土に還るのだから、その間、なるべく高みを目指して成長したい。
たくさんの植物が重なり合いながらも、完全な調和を保っている熱帯雨林のように、関わる人と仲良く、ユーモアも大事に。
ケアンズの「ケ」の字も聞いたことがなかったのに、「きっと恵子、好きになるから」と半ば強引にオージーの友達に連れてこられたのが30年以上前。
そこが、地球最古の森に囲まれた町だなんて、思いもしなかった。
「俺の土地、綺麗な小川が流れてるんだよ」と元夫とジャングルをかき分けて歩いた時、コンクリートジャングルで育った私は本当に怖くなって、途中でおんぶしてもらって脱出。
なんて何にもない つまんないとこなんだろう。が率直な感想でした。
それが、何もないって、全て在るってことだ。
って何十年もかかって気がついた。
ゼロの豊かさ。見えないだけで、充ち満ちる何か。
それを感じる心があれば、どんな所でも何をしていても、満たされていられるんだと。
森が好き。。ふと、自分の旧姓が「森」だったと思い出して可笑しくなりました。
それに、実業を頑張っていた自分が、なぜか惹かれて「自分を知る」セッションをさせていただくきっかけになったのも、生命の樹。
「樹」なんですよね。
樹が好きだから、身に付けたいと思って創った「生命の樹オリジナルジュエリー」。
ウェブサイトに載せている、上の画像を気に入ってくださった方からご注文いただきました。嬉しかったです。
この撮影の時、大好きなバングルをつけて、樹に触っていられてハッピーだったのが伝わったのかな。
生命の樹を象ったジュエリーは、つけていると面白いシンクロや気づきがやってきたりするから、私にとっては心浮き立つお守りの様でもあります。
まとっていると、熱帯雨林の樹にそっと触れる時に感じる、宇宙の響きを聴く感覚が再現される。
あ、森の散策の話から、ジュエリーの話になってしまった。
とにかく、「いのち」の尊さを教えてくれる「樹」というシンボルと出会えて、そしてこの地にいられて幸せ。ついでに、好きなシンボルをまとえて幸せ♡と言うことで。
いつか飛行機が再就航したら、ケアンズ周辺にある地球最古の森、訪れてみてくださいね。