サステイナブルな地球とビジネス。
2019/07/24 天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス
もうすぐリリース予定の「魂が喜ぶビジネス」のコンセプトを創るっていうプログラム。
軸がなくてブレてた自分の失敗も作った動機の一つだけど、それより、来たる時代のことを思った時、こんな私にできることは何だろうっていう問いの結果でした。
これからは、トップにいる一部の人だけが裕福になるのでなく、分かち合いや「共創」の世の中になっていく。
個々が価値を提供しあい、受け取り合って、共に豊かになるという在り方が大切になる。
だから、私たち1人1人は「どうやって売るかより、自分は何を提供できるか」ということに真摯ならないといけません。
新しい時代にふさわしい、自分と周りを生かす個人ビジネスについて考える機会を提供できたら。。そう思いました。
アボリジニの聖地に赴いたり、彼らの在り方に触れる度に、地球・生物全てがサステイナブルであるための智慧や生き方の尊さを感じてきました。
つい200年くらい前に、白人がやってくるまで守られてきた原始的な生活習慣を、進化がないと揶揄する人もいるけれど、私は、宇宙の摂理に合っていたからこそ続いた、完成に近い文化だと思っています。
でなければ、6万年とも言われる悠久の時を経て受け継がれることはなかったでしょう。
人間が地球上で全てと調和しながら生きるエッセンス。本質的なこと。
今の文明をありがたく享受しつつ、そんな原点は意識していたい。
例えば、働くことについて。
彼らは物を作ったり動いたり、得意なことや出来ることをして、何かと交換してきました。
才能を見出されて役割を与えられた人もいれば、自分が持つ才能を認識して、仕事を作っていた人もいた。
不便な物々交換に代わるものとして、他国ではお金が生まれて行ったのだけど、アボリジニの人はお金を作りませんでした。長距離を旅して、海の部族と山の部族がそれぞれのモノを交換していたのです。
生きるために。それぞれの役割をこなす。それだけだった。
お金が生まれてからというもの、私たちはもっと売って儲けるために、需要以上のことをしようとして、長時間労働したり、ストレスを背負っています。
周りはライバル。勝つ(もっと売る)ための方策に悩まされ。。お金に支配されるようになってしまいました。
何かが必要な時、または誰かに必要とされた時に交換出来る何かを作り出す。
そんなシンプルな働き方に少しでも戻れたら、嫉妬も焦りも競争も減っていくでしょう。
とは言え、生きていくのにお金は必要ですし、急には変われません。
今私たちができるのは、冒頭に書いたように、欲しいと思われるモノやサービスを生む、つまり自分のビジネスの価値を上げる意識をすることだと思います。
そして「足るを知る」こと。
もう、私利私欲でやっていくビジネスを支える余裕が、マザーアースにはなくなってきたと思うのです。
先日のブログでご紹介した大西つねき氏もおっしゃってますが、売り上げを伸ばすために際限なく何かを作るためには、地球の資源が使われていることを知るべきです。
無料のワークブックに「あなたが幸せに生きるために1ヶ月に必要な金額はいくらですか?」という質問をいれました。
改めて、家賃や食費や光熱費や交際費や勉強代。。自分がハッピーでいられる額を冷静に考えてみると、億を超える人は珍しいのでは。
数字を知っていれば、闇雲に、もっともっと収入を増やそうという焦りはなくなります。(もちろん、その額に達していないなら手を打たないといけませんけど)
不安からスタートしたものは、不安な現実を生む。
満たされた気持ちでスタートすることは、満たされた結果を生みます。
今、目の前にある状況(持っているモノや人間関係)が、すでに豊かであることに目を向けませんか?
ココナッツオイルを作っているケイジは、わざわざ100km以上ドライブして海岸線までココナッツを採りに行きます。それも毎回、オイル作りに必要な分だけ。
広大な敷地に住んでいるのに、そこにココナッツを植えようとはしません。
「自分が便利になったり効率よくしたり、そんなことで地球を壊すような考えは わしにはない。ある物を有り難くいただく。それでいい」そう言いました。
あるジュエラーさんは。作品が素敵なだけでなく、自分で鉱山に原石を掘りに行くから値段が安いんです。
私のお店で扱わせていただけないか聞いたところ、「作っても作ってもすぐ売れちゃうから無理だなあ」との答え。
「もう家もあるし(豪邸!)、ボートも持ってるし(湖の目の前に住んでる)、店もあるし(高原の辺鄙なところにあるのに人気店)、これ以上儲ける必要はないんだ」と言いながら、楽しそうに、オパールの研磨の様子を見せてくれました。
地元のユーカリの精油やそれを配合したバームを作っているレアアースオイルズは、利益をチャリティに回しています。失われつつあるアボリジニの言語を映像などの記録に残すという活動に。
ラームの「言葉は、文化を映し出す重要なもの。保存しなくてはいけないと思う。人ごとじゃない。」という言葉が忘れられません。
必要だから稼ぐ。そして、「何に」必要なのか知っている人の仕事には、本当の強さと愛が宿っています。
アボリジニの人々もまさに「足るを知る」生き方をしてきました。
次に続くようにいろんな決まりがあって、必要以上の食べ物は獲らず、ご馳走はみんな平等に分けていた。
人が食べられる量は決まっているし、獲物も木の実も腐ってしまうから自然なことですよね。
ところが、あると取り尽くす。そして、もっともっと求める。今の経済はそれが普通になっています。
イギリスから上陸したキャプテンクックの一行が、たくさんの食べ物をストックしているのを見たアボリジニの人々は大層驚き、みんなで分けようと持ち帰ったところ、泥棒と呼ばれ、ひどい時は殺されたそうです。
たった数百年で、地球を瀕死の状態にしてしまった現代人の在り方を、今見直さなければ取り返しがつかないことになります。
ビジネスは、誰かを幸せにする営みです。
その幸せは、自分の周りにも笑顔があって、地球という私たちを生かしてくれる舞台があってこそ。
個人ビジネスをされている方は、ビジネスの在り方を。
そうでない方は、消費の在り方を見つめて。稼ぐ時よりお金を使う時に、価値感や美意識が現れます。
為すべきこと、あるべき姿へ私たちを導いてくれるのは、他者 そして地球へのリスペクト。
目には見えない1人1人の鼓動に。地球の息吹に、自らを重ねましょう。