源に還ることと、未来を創ること。

  2018/06/19  幸せのヒント

先日ケアンズに遊びにきてくれた、親子3代の家族の写真を見ていて、色んな想いが巡りました。

 

実は、母方の祖母以外、私は祖父母の生い立ちをろくに知りません。

断片的に聞いた話だと、父方の祖母は、石を投げれば◯家の山に当たる、と言われた東北の名家の出で、祖父は代々東京に住んでいた人。お墓参りに行ったら、1700年代まで遡るご先祖様の名前が刻まれていました。

辺り一帯が同じ名字だったので、自分たち本家以外は、西とか東などと呼んでいた、と父が言っていたのを思い出します。どこまで本当か分かりませんが、何代か前の人が、江戸で一晩で小判をばらまいて豪遊するような暮らしを続け、一代でお金を使い果たしたとも聞いています。

 

我が家にて。

 

小さい頃、何度か訪れた祖父の家は、まだ薪でお風呂をたいていて、庭に大きな鯉がいた。父は、入ったことがない部屋が幾つもあるくらい大きい家だった、と言っていました。

が、空襲で焼けてしまったのです。

父の葬儀のとき、叔父(父の兄)がこんな内容のことを述べました。

「同志をなくした気分です。私たちは戦後、全てがなくなった所から少しづつ家を建て直したり、食べ物を調達して必死に生き抜いた仲間でした。

戦争の後は、政府からも、企業からも、他国からも。援助は一切なかったのです。力を合わせて生きる延びるため、我々の間に強い絆が育ちました」

 

可愛くて、オージーからも人気だった(笑)2歳の姪と。

 

 

私は、改めて安らかに眠る父を見ました。

命を保つことが生きることだった時代を駆け抜け、日本の経済がすごい勢いで盛り返す激動の時の中で、何を求めて生きたんだろう。

 

叔母(父の妹)は、こんなことも教えてくれました。

「母は、焼け野原に建てたプレハブで、カフェテリアみたいなことを始めてね。おにぎりやなんかをこしらえては、近所の人に配るようにと私をお遣いに出させたのよ。周りには、朝鮮や中国の人たちもいたけれど、同じ人なのだから、平等にお渡ししなさいと言っていた。カフェテリアは、いつも賑わっていた」

 

 

一方、母方の祖父母は、2人とも代々奄美大島で、お見合い結婚後に新天地を求めて名古屋にやってきた人たち。当時は、パスポートが必要だったそうです。

祖母は「勉強したくても、女に教育は必要ないと言われて、蔵で隠れて本を読んでいた」と言い、私が大学まで出たことを大層喜んでくれました。

晩年はキリスト教に傾倒し、エジプトやイスラエルなど、イエスの巡礼の旅に出て、私の娘の名前が(まったくの偶然で)、新約聖書に登場する名であることも嬉しがっていました。

 

たった2世代遡るだけで、どれだけ時代は変わったことでしょう。

その中を必死に生きたご先祖様のお陰で、今の私がいます。

時代の制約の中で、思うように出来なかったことの方が多かったにしても、それぞれに大切にしていた価値観があった。

その断片が、教えられた訳でもなく、自分の中に息づいていることを知ります。

平和を願う気持ち。協力しあいなさい。どんな命も大切にしなさい。新天地に恐れずに進みなさい。女性も学び、自己実現しなさい。。

想いを引き継ぎながらも、今ここからまっさらな自分を立ち上げることができる。

それも、人間の素晴らしさ。

 

 

人生は一瞬の夢のようなもので、後世に思い出されるのは、職業や財産、家柄などよりも、どんなことを大切にして暮らしていた人だったのか、ということなのかもしれません。

私の中には、名前もその人がした仕事も知らない、でも確かに一生懸命に生きたご先祖様の血が流れており、同じように、笑ったり葛藤しながら生きている私の血が、次の世代に受け継がれていきます。

たとえ血を分けた子どもがいなくても、1人1人の存在は周りに響き、時代を作っています。

 

 

このブログのタイトルである「ピュアな自分に還る旅」は、自分回帰の場としてケアンズへの旅を誘う意味と、本来の神聖なる自分に戻ろう、という2つの意味をこめてつけました。

命の源であるご先祖様というルーツに戻り、更に全ての命を生んだ大いなる存在に想いを馳せる心の旅は、同時に、未来の子ども達に何を残したいのかを考えることだと感じます。

 

源に還ることと、未来を創ることは

つながっていて、同時なのです。

 

自由に好きなことを学び、好きなところに行くことができ、生存の危機に脅かされることもないこの時代に生まれ、自分を表現しても良いという恵まれた環境にいるこの私は、どのような未来を創りたいのか。

その想いを受け継いだ子どもたちが観る世界は、どんなものなのか。

夏至を直前に控えた周囲に満ちる氣のせいか、今、とても厳粛に1人1人の命の重さを感じています

 

 

私は、美しい未来を思い描きます。

そのために、もっと表現していきたい。言葉や、在り方、仕事を通して。

 

源に還り、未来を想う。

その想像力が、未来を創造する。

私たち1人1人が、尊いものを受け継いできたクリエイターです。

 

感謝と共に、自分に正直に、強く淡々と生きましょう。

 

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幸せのヒント

マーフィー恵子


パウチ店主・パウチトラベル主催。オーストラリア・ケアンズに93年から暮らす。95年に現地情報誌を創刊、発行人を経て現在は「ピュアな自分を生きる」をテーマに活動中
● 詳しいプロフィール