王道のマーケティングがしっくりこない方へ。自然体で共鳴してくださる方とご縁がつながる「天分」美ジネス的発想
2020/02/28 天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス
90年代、神田昌典さんがアメリカ発のダイレクトレスポンスマーケティングや、独自のPASONAの法則という手法を日本に紹介して一世を風靡しました。
現在ご活躍中のコンサルタントさんも、ほぼ影響を受けていると思います。
私は、知り合いの社長さんの顧問コンサルタントが神田氏だったことでその存在を知り、ご著書や市販されていない「顧客獲得実践ニュースレター」を読みました。
当時「会社やスタッフさんを守らなければ」と言う気持ちが強く、安定した利益を出すために、真剣にマーケティング手法を試していたのです。
頑張るけど、何か違和感があると出来なくなる。。を繰り返して、結局は自己流。
それでも、プール付きの家(ケアンズでは結構一般的)、土地、車、旅行、私学の学費など、必要な時に必要なものを買ってローンも完済。今は、子ども達も巣立って、ごくシンプルな暮らしをしています。
贅沢やドラマチックな成功には合わないけど、天分を生かして、幸せを感じる働き方をしたい方には参考になるかもしれないので、そんな私の自己流をシェアしますね。
ピーター・ドラッカーによるマーケティングの定義は「顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすること」。
現在の王道的なマーケティングが功を奏すのは、根本が「現状はまだまだ。もっともっと!」ってビジネス。
どんな顧客が何を求めているかリサーチして、需要に合ったサービスや商品を提供する。(マーケットイン)宣伝活動も怠らない。
計画や売上目標を立てて、反省して、改善改善。。至極真っ当です!
一方で、私がやって来たことは、根本が「これやったら面白そう。喜んでくれる方がいるかも!」と、ある意味能天気なビジネス。
損益分岐点は出していますが、売上目標はなく、結果的にこうなった。というパターンです。
始める時はリサーチせず、きっと同じこと考えている人いるんじゃないかな、と感覚まかせ。(プロダクトアウトとも言います)
または、お客様の方から「こんなサービスないんですか?」と聞かれて自然発生するパターンも多いです。
パウチという店は、情報誌時代の広告主さんの販促のご相談を受けたのがきっかけで発想したものですし、ツアーは、パウチにいらしたお客様に「ありきたりじゃないツアーありませんか?」とよく尋ねられたから始まったもの。
個人ビジネスのサポートは、「魂が喜ぶ働きを見つけるワークブック」や、生命の樹Self Discoveryセッションを受けたお客様から、自分も何かしてみたいけど、どうしたら?と言うお声があって、始めました。
(情報誌時代はセールスレターを書き、営業の方が外回りしてくれました。以下は2012年、個人になってからのお話です)
私の場合、サービスや商品を作っている時は妄想で楽しくて、普通に「今こんなこと考えています」とか「こんなこと始めます」と会った人に言ったりブログに書きます。
子どもが「ママ、見て!図工の授業でこれ作ったよ」みたいな感覚ですね。
だから、お問い合わせやお申し込みが来ると、びっくりします(笑)
海外にいるため、日本のお客様との出会いはオンライン中心で、ブログ以外の媒体には告知をしていません。広告を出したら反応は上がると思います。
「ブログに書いてあった◯◯について詳細を教えてください」とお問い合わせが来てから、メールでお伝えするより、画像も入れた方が分かりやすいかな。とランディングページ(販売用ウェブページ)を作ったことも。
とにかく、誠実さを心がけ、どんな料金のサービス・商品でも、同じ熱量を注いでいます。
※購入ボタンのあるランディングページを作ってから、狙ったタイトルでブログ記事を書いて誘導するのが王道。お客様の立場に立った時も、その方が良いですね。
そして、買いますと初期に言ってくださった方(発信に共感してくださった方)には、感謝の気持ちを込めて特別価格かプレゼントを。(体験を積むために、最初からモニター価格を用意することもあります)
最初は、お客様と共に作る感じで、反応をみたり、ご意見を伺いながら内容をブラッシュアップ。
サービスや商品の内容を変更したら、ランディングページに反映させます。
サービスも商品も、最初から完璧なものを狙うのでなく、実践する中でより良いものにする。そんな柔軟な考えが大事。
考え過ぎて一歩を踏み出さない方が、実は機会損失で、ビジネス的にはロスだと思うんですね。時間は買えませんから。
後日、「先日は有難うございました」と言うメールにツアー中撮った写真を添付したり、セッションだったら、メッセージを添えたレポートをメール。「その後いかがですか?」と少し間を空けて聞くこともあります。
ステップメールにしたら効率的なのでしょうが、アナログです(笑)。
返信くださったご感想を、ブログに書かせていただきたいなと思ったら「差し障りなければ、ブログに書いても良いですか?」とお聞きします。「お役に立てるならぜひ」と言ってくださる方がほとんど。
ご感想が書かれたブログは、問い合わせや、他の方に紹介してくださる方とつないでくれます。「恵子さんの記事にこんなことが書いてあったから、連絡してみれば?」みたいな。
本当に有難いこと。計算のない人間関係に生かされていることに、感謝しかありません。
※ご感想はアンケート形式で尋ねても良いですね。ブログにそのまま掲載できます。動画にするのはもっとお勧め。リアル感が違います。私は、こんな風にご感想をストーリーにするのが好きなのでそうしています。ご自分に合った方法で。
また、ツアーに参加された方が、お店でお買い物してくださったり、ジュエリーをオーダーしてくださったり。あるいは、セッションを受けた方が、ウェブサイトの制作をご依頼くださったり。
提供させていただいている色々なサービス、そして私の周りにいる方にも、仕事が
循環することも特徴かもしれません。
ツアーにお申し込みなのに、「お店にも連れて行ってください」とか、「いつかお話しされていたジュエリーってどれですか?」など聞いてくださるのは、ブログや小冊子を読んでくださっているからだと思います。
個人から何かを買う場合、その人ってどんな人何だろう?とちょっと知りたくなりますよね。
自分に合った発信は、世界観を表現する役割をしてくれる。
だから、取り繕わず、素直な言葉で発信することが大切だと思います。
※ブログの良いところは、検索で探し当ててもらえたり、カテゴリーのクリックで情報に辿りつけること。(ストック型メディアと言います) 一つの記事でも、随分経ってから見てもらえる可能性があります。
こうした体験を通じて、面白そうだからと単発的に始めたサービスでも、出どころは自分だから、何となく整合性が取れていくことが分かりました。
王道マーケティングの、フロントエンド(お試しやお茶会など)からバックエンド(目玉?メインサービス)へと誘導する というやり方にこだわったために、身動きできない時期もあったんです。
もちろん、このやり方で多くのビジネスが結果を出しています。私には合わなかっただけ。
お店を入口として、ツアーをご紹介したい とコンサルタントの方に相談した時は、「買い物したい人とツアーに行きたい人はニーズが違うからちょっと。。」と言われました。
「ツアーに参加してもらいたいなら、ケアンズの穴場スポット的な紹介をまとめた冊子を作ってCTA(お客様のアクションを促すもの)にしたら良い」と、ブログの専門家の方からは言われました。
ごもっともなんだけど、ケアンズの情報誌を16年やったからもういいかなと思ったし、他の方がたくさんエリア情報を発信されてるから、私の役目じゃない気がして、やらなかったんですよね。
「高額商品」という言葉もよく目にします。高額商品を売るためにフロントエンドを作ろう、と。その通りだけど、サービスや商品を作ってから適性価格をつける方が私には合っている。
直線的な思考でなくて、巡ったりつながったりする、流動的な思考がハマります。
こうして、色々と試行錯誤した末に、自分が心地よい、無理がないやり方でやればいいや と割り切ってから、物事が流れ出しました。
ポイントは「自分の美学(大切にしたいこと)」を中心に据えたビジネスだということ。
それを「天分」美ジネスと名付けたのです。
(この在り方を「泉」に喩えたブログも書いてみました。)
「天分・美ジネス」実践サークルでは、こんな話や、もう少しリアルな裏話などをシェアしてます。よろしかったらご一緒しませんか?↓