再会を通して、働くことについて感じた色々。
2018/12/01 天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス
連日40度越えのケアンズ。。日射しが焦げるように強く、外を歩いている人もいつもに増して少ないような。雨期と乾期しかないので、とうとう本格的な夏がやってきた!という感じです。
数週間前、重ね着をしてたのがずっと昔のことのよう。
写真は、世界遺産にも指定されている飛騨高山。
昔一緒に情報誌を創っていた、グラフィックデザイナーの大輔さんが片道2時間かけて案内してくれました。
彼が生まれ故郷の岐阜で家業を継ぐことを決心してケアンズを離れたのが2011年。久々の再会なのに、ギャップを忘れてしまうくらい、話が尽きず!
昔も色んなことを話し合って、もの作りしたな〜と思い出しました。
私は会社を学校だと思っていて。
初めのころは、人が辞める度に自分や体制が悪かったんじゃないかと責めていて、辛かったし悲しかった。
でも段々と「今いる人たちは長い人生のほんのひととき、想いを共有して一緒に頑張ってくれてる仲間だ」と割り切っていったんですね。
自分だって、我が社で一生働いてくれ と言われたら引くくせに、逆の立場になったらつい忘れてた。実際ビザの縛りもありました。
スタッフさんのビジネスビザの申請も、専門家を通さず自分でやっていたので、外国で働くには様々な条件を突破しないといけないな、とつくづく思ったものです。
(日本にいる間、外国人就労ビザの規制が緩和されるというニュースを見ました。段々変わってきてますね。オーストラリアのワーキングホリデー制度も35歳まで引き上げられました)
ある時、出逢いもあれば別れもある。「今一緒に働いているという事実」を大切にしよう!と決めました。
JC Creationsという会社は学校。思いきり実力を発揮して何かを学んで、卒業して次のフィールドで活躍してくれればいい、と。
人材確保は大変だったけど、不思議といい方がやってくるので、誰かが卒業する時は、会社も次のステージに行くんだな、と思えるようになりました。
考えをチェンジしたら自分も楽になったし、事実ビジネスも伸びた。
安心できる場所があると、人は羽ばたける。私が心がけていたのは、そういう場を創ることでした。
「恵子さんは、基本、何でもやらせてくれたので、すごく楽しかったしやりがいがあった」
得意のサッカー(今も続けているそう)でイベントを企画して盛り上げたり(250名強のチケット即売だった)、Tシャツデザインを始めたり(それがパウチの前身)。
大輔さんのやりたいは、いつも「皆と楽しく」が基本だったから、色々仕掛けるのが自分たち自身も楽しかったですね。
来るもの拒まず、去るもの追わず。という私のスタイルはその頃から始まっているのですが、情報誌を辞めたあと、店という出入り自由な場所を創ったら、バイトの方が冗談で「入場料を取った方がいい」と言うほど(笑)、買い物目的ではない方も訪ねてくれました。
私の商売っ気のなさを見かねて、代わりに接客してくれる友達もいました(笑)
手作りの作品を扱っていたのは、個性が花開いて、それを喜ぶお客様との循環を見るのが嬉しかったから。お店を始めて、大変な思いはしたけど、自分が大切にしたいことが明確になったと思います。
ただ、じっとしてたり繰り返しが苦手なので、3年前に、それぞれの分野のプロの方と協力しあいながら運営する形にリニューアルしました。現在、私は、週に1日しか店に出ていません。
理想のスタイルが実現して、本当に感謝していますが。。それとは別に、
ここ最近、「誰かと一緒に何かを創り上げる仕事も再開したい」という気持ちが高まっています。
大輔さんは、現在まるで違う業種に就いているにも関わらず、グラフィックデザインの要望も後を絶たず、ついにチームを創ったとのこと。
彼の遊び心のある温かいデザインが大好きなので(今も大ヒット中OKギフトショップさんの逆さコアラや、私のお店パウチのロゴも彼のデザインです)嬉しい!
やっぱり社会から求められてしまうんですね。
あなたも、いったん離れたのに頼まれて何かを再開したという経験ありませんか?
職種ではなく。色々なことをしていても、
一貫して流れる想いや大切にしている世界観。
その世界を「天命」と呼ぶのだと思います。
それに引っ張られて人生が創られてゆく。
自分で意識しなくても、あなたがやるべきことはこれじゃない?と、人生は常にサインを送り、導いてくれています。
資料館で、大輔さんが昔のオフィスの看板のデザインに使ったモチーフ:青海波を発見!
(この直前に、偶然この模様の小銭入れを買ったばかりでした)
「無限に広がる穏やかな波の文様から未来永劫と平安な暮らしへの願いが込められた吉祥文様。 七宝の円形から絶えることのない連鎖を意味し円満や調和を表す」だって。
まさに、私が理想とする世界観「調和」!
「私の次の仕事のロゴにこれ入れてくれない?」と頼むと「いやー、この模様はロゴには使わない方がいいですね。イメージ的にはこっちの。。」と、何を見てても食べてても、何となく仕事に結びつく会話になってしまうのでした(笑)
本当に国をまたいだコラボが始まるかも。
その時まで、お互いのフィールドで頑張りましょう。新幹線の時間を気にしつつ、ごちそうしてくれた岐阜タンメンの美味しさも忘れません。朝から晩まで、案内してくれて本当に有り難うございました!