ゆったりした時の中で、空っぽになって素直な自分に還る〜大人女性のケアンズ高原ステイを構想中
2018/01/19 ケアンズ・ソウルジャーニー
行く度に、心が真ん中に戻れる場所。私にとってそれは、アサートン高原。
青空の下に広がる見渡す限りの牧草地や、のんびり草をはんでいる牛たちをぼんやり眺めていると、頭の中が空っぽになってきて、色んなことがちっぽけに感じてきます。
アトラクションは特にないこの高原を特別にしているのは「人」。
大地の上で汗を流し、企みや打算の色がなく、すっきりシンプルな考え方を持つ温かい方たちと話していると、いつのまにかとてもリラックスして、軽やかになっている自分がいます。
先日も、この高原で素敵な出会いがありました。
橋をかたどった玄関へのアプローチのセンスの良さに感心しつつ着いた入口で、さわやかに出迎えてくれたテリー。
通されたおうちは、玄関から入ってすぐが、景色を見渡せるキッチンでした。木がふんだんに使われていて、何とも使い勝手が良さそう。
リビングの中央には、表裏両方から薪をくべられる暖炉。暖炉は壁に沿って設置されるものだと思っていたので、その自由な発想にまたまた感心。
テリーは「日本人のゲストをお迎えするのは、とても好きよ」と言います。そう、ここにお邪魔した理由は、次なる旅の企画のため。
大人の女性が、(高原に来る度に私が感じるように)空っぽになって、素の自分に戻って、ゆったりした時を過ごす。昼間は、現地の方とちょっとした農業体験をしたり、高原の新鮮な食べ物を楽しんでいただいたり。
そんなステイを、パウチトラベルとしてご提供することを考えているのです。
スペシャルな旅の企画のお話を、色々といただくようになってきたこともあり、ゆるやかな種まきの始まり。
離れの建物は、テリーの美意識がそこかしこに光る、オープンで美しい空間でした。こちらは3ベッドルームあるので、リトリートやファミリー向き。
家をゼロからデザインするなんて、いいなあ!
実は、私も高原に所有していたファームに家を建てようと思って、設計士さんに図面を描いてもらったことがあるんですよ。とても見晴らしが良い高台の土地だったので、横長で、羽根を広げているようなデザインで。
下には観光牧場やカフェを造る予定で、土地の計測士さん、タウンプランナー、設計士さんにお願いして準備を進めたのに、どういうわけか事が運ばず。ファームは昨年違う方の手に渡ることになりました。
バルコニーと外はほとんど一体化していて、夕刻にはカモノハシが顔を出すという小さな池が目の前。私たちが話していたときは、セミや鳥の声がBGMでした。
こんなバルコニーで朝食を食べたら、さぞかし気持ちいいだろうなあ。ヨガをやる方だったら、テーブルを動かしてポーズをとっても。
夜は、近くのスーパーで買って来た野菜やお肉でバーベキューしてもいいし、お料理人の方に出張に来てもらってもいいな。
。。想像がどんどん膨らむ素敵な宿です。
心地良く、美しく。それでいて、イマジネーションの余地を残してくれる大らかさもある、こんな空間をテリーが創ったきっかけは?
「わたし達はよく旅行に行く家族だったの。家族旅行で訪れたある場所で、わたしもこんな宿をやりたい!って思ったのが全ての始まり。自分の体験や理想から、それぞれがリラックスして楽しく過ごせるようなデザインを考えたわ」
テレビを観るコーナー、ゆっくり本でも読みたくなるカウチ、人が集まりやすいキッチン、広い個室、景色を楽しめるバルコニー。。確かに、ステイしている人それぞれが、ゆるやかな重なりを作れる造りになっています。
「WiFiが通っていないから戸惑ったっていうお客さんから、ステイの最後には子ども達も楽しそうで、家族で色んな話ができて良かった、という感想をいただいた時は嬉しかった」
本当に、ここにいたら電波漬けのわたし達に必要な、デジタルデトックスができるし、次第に忘れ去られた大切なもの〜ただ一緒に過ごすとか、何気ない会話とか〜を取り戻すステイができそう。
それに、女性なら、そこかしこに光るテリーのセンスにインスパイアされるはず。わたしの家もこんな風にしたい!って。
農場、高原でも、やっぱり「おしゃれさ」は外せない要素ですね。
テリーとは偶然同じ年だからなのか、初対面だけど、共感するところがたくさんありました。
表現したいという気持ちを素直に真摯に実行し、人との出逢いを楽しんで。しごとなんだけど、それが人生っていう。無理がない、まっとうな生き方。
わたしは「来る者拒まず去る者追わず」でやってきていますが、仕事においては、共感っていう部分をかなり大切にしています。
コラボするのは、お互いにリスペクトし、「有り難う」を交換できる人、自分のしごとに誇りを持っている人、言っていることと行動が一致している人。
素敵だなと感じるのは、地に足をつけて、凛と、美しい花を咲かせている人です。
一緒にお仕事していて、アサートン高原に10年以上お住まいの潤子さんも本当にそういう方で、彼女の温かさ、賢さ、行動力にお世話になりっぱなし。。
共感から生まれる高原ステイのプログラムは、同じ価値観を共有できる女性達に楽しんでいただけるものになると確信しています。
自然体で、優しさと強さを併せ持つテリーと潤子さんと一緒に過ごしたからか、高原からの帰り道、車を走らせながら「自分を生きる」ことの大切さをしみじみ感じました。言葉に置き換えるでもなく、ただただ心が温かかった。
こういう感覚をね。。日本で忙しくされている女性にお届けできたら、と願っています。
そして、わたし自身も、今年は色んなものを創り出して「これがわたし」を実感したいと思っています。
この高原ステイのプログラム、まだウェブサイトにはアップしていませんが、ご興味がある方はご連絡ください。
今は、わたしがお連れするプライベートツアーと、一般の観光では訪れない場所をご案内するオーダーメイドツアーの企画を承っています。よろしかったら、いつかご一緒しましょう。