自然体なライフスタイルが素敵なケアンズ郊外のオーガニックバニラ農園へ

ケアンズから車で約1時間。バニラ農園を営むマットとフィオーナを再び訪れました。

パウチトラベルのオリジナルツアーのお話のため、というより、潤子さんご一家や潤さん、フランスから来ていたインターンの学生さんを交えて、楽しいランチのひととき。

私は、誰かが遊びに来るというと、家の掃除やごはんのことを考えるだけで、頭が一杯になってしまい、準備を楽しむ余裕がない小さい人間です(笑)だから、ナチュラルに気負いなく受け入れてくれる人を見ると、心底感心してしまう。

 

 

このお2人の自然体さ、いつ来ても素晴らしくてほっとします。

あれ?いない。と思ったら農業バイクで「やあ」ってファームから上がってきました。

ゆるゆると、バニラ製品を見せていただいた後、おうちのキッチンで、ピザの生地こね。アイランドを囲んでみんなでトッピングして、焼き上がったころ食卓を囲んで。

色んな話をしたのですが、彼等の「からだに入れるもの」に対する想い、そして異文化を受け入れる土壌がどうやってできたかは興味深かったです。

実は、日本で暮らしていたお2人。

北海道や九州の島の、日本人しかいない環境で、自然と周りに馴染みながら過ごしたそう。フィオーナは、日本庭園の造園師のもとで修行を積まれたというから根性もすごいです。

これもビックリなのですが、マットは大学の教授でもあります。

最近まで、日本の大学でも教鞭をとっていたのですが、今はケアンズに腰を落ち着けています。とはいえニュージーランドの大学やら、何カ所からかオファーが来ているようで、ひくてあまた。

「いい給料出すから来てくれって(笑)、さっきまで電話会議してたんだよね。」

へえ、行かないの?「もういいんだよ。ニュージーランドは。海の目の前の夢の暮らしを何年かして、寒ーい冬を何回か越して南国に来たくなって今があるから」

 

お2人の商品はパッケージも素敵で、パウチでも人気です。写真はバニラシロップ。

 

「今、書きかけの本も3冊あるんだ」とさらっと言います。

そのうちの1冊は、最近まで沖縄で取材を重ねたという「神風」の本。戦争について、まだ体験者が存命のうちに、リアルな記録として残したいと情熱をかけたそう。

肩書きがすごいとか、そういうことでなくて、異文化をそのまま受け入れる姿勢(マット曰く、結局は個々の個性なので何人だからこうと決めつけること自体がナンセンスらしい)と、心に素直に暮らしを組み立ててらっしゃるところが、私は素晴らしいと思うのです。

 

 

バニラも、いま需要が多くなり過ぎて2人ではとても追い付かないので、周りのファーマーさんと協力体制を取るようになったとのこと。

「他社の7倍近い値段で買っているから、彼等もハッピーだと思うよ。常に考えているのは、関わる人たちとWin Winの関係でいることだね」

オーガニック農法を広めたり、バニラを魅力ある加工品に仕上げてマーケティングするお2人が、自然なリーダーシップを取っていらっしゃるように見受けます。

「需要に合わせて、もっとこの仕事を拡大することはできるけど、そういうライフスタイルを望んでいるかっていうと違う」

。。地位とかお金とか。それより自分たちが心地よい暮らしはどんなものかが、いつもスッキリわかってらっしゃる。

 

 

バニラ農園については、ある冬の日に、バニラを使ったコンポートをコトコトと煮ているときに、ふっと思いついたのだそう。

「今の生活はそろそろいいかな。バニラを育てたらどうかしら」と。

この後、市場やら可能性を分析して行動された。わたしが今までお会いした人達で、自然体で楽しそうな方は、大抵こんな風でした。

 

何となく違和感が出て来て、ふっとひらめいて、その後、左脳を使って調べて行動に移す。

地位とか安泰とか世間体よりも、自分の心の声に耳を澄ます。そしてそれに従う。

これが、楽しく生きる方程式かもしれません。余分な計算や打算を持つから全てが難解になる。

 

私たちの人生は、日々の積み重ね。わき上がる想いと、目の前の人やできごとを大切にする以外に何ができるのでしょう。

地に足を着けた暮らしをしていらっしゃる、こんなお2人に会うと、自分もすごくシンプルになれます。

 

帰りに仕入れてきた「バニラ入りバルサミコ酢」。がんばらんばの店主、Daisukeさんがお買い上げくださり、「パプリカサラダと炒り卵」にとっても合ったとご報告いただきました!思いも寄らない使い方。。さすがです!

 

 

この日は、食べ物の大切さ、彼等のオーガニックに対する思い入れ、次世代の農業、日本での暮らしなど、多岐に渡るトピックを、美しい山を背景にした彼等のパティオでわいわいと話し合いました。

肌の色が違っても、育った環境が違っても、幸せに健康に生きることや地球を大切にする想いは、誰もが等しく持っているんだなあと思ったりします。

若いときは、やっぱり外国の人は違うと感じたものだけど、今は逆に人として普遍的なものは国籍関係なく同じだと感じます。

次に訪ねるのは、9月に延期になったモニターツアーのときかな。

またよろしくお願いします!

 

今回書いた内容と重なりますが、パウチトラベルのツアーでなぜこのお2人のところを訪ねたいと思ったか、お話してみました。よろしかったらご覧ください。

こちらのバニラ農園を訪ねるツアーの詳細はこちらです。

https://pouch-australia.com/tour1/#vanilla

 

オリジナル旅企画【パウチトラベル】, 幸せのヒント

マーフィー恵子


パウチ店主・パウチトラベル主催。オーストラリア、ケアンズに20年以上暮らしています。現地情報誌発行人を経て、現在は「ピュアな自分に還る」をテーマに活動中
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