札幌。京子先生の描く宇宙に包まれて

  2017/12/15  生命の樹

生命の樹の師・小西温子さんを札幌に訪ねた際、「京子の花画廊」さんへ連れていってくださいました。

温子さんに実際お会いするのは初めて。にも関わらず、ホテルに迎えに来てくださったときの可愛らしい笑顔にすっかり緊張が溶けて、自然体になっている自分がいました。

 

前日の夜、凍る道路を滑らないようにヒヤヒヤしながら歩いた札幌の街。

サクサクと無駄のない動きで歩く人々、すぐに閉まる自動ドア、碁盤の眼状に通りがある整然とした街。街を囲む、雪に覆われ凛とした山々。。常夏の地から訪れた私には、街全体が何とも静粛な雰囲気に感じました。

このシンシンと、身が引き締まるような街の中に、あのような美しい熱を帯びたスポットがあるとは!

温子さんのご著書に、20年来の恩師として紹介されている竹田京子先生の画廊は、札幌の街から程近い、山を近くに望む場所にありました。

画廊のドアを開けると、白のインテリアに、天使のオブジェ、窓辺のクリスタルのキャンドルたて。。ふんわり優しく、やわらかな空気に一瞬にして包まれます。

 

京子先生もまた、初対面であっても、ありのまま包み込んで下さるような温かな方でした。

ジャッジのかけらも、猜疑心もなく人を受け入れるお2人のお人柄に、以前訪ねた僻地のアボリジニの人々を思い出していた私。

年齢や出身や職業なんて関係なく。「魂の存在」としてしか人を見ない。だから言葉に表現できない温かな交流が起こり、旧知の仲であったような気持ちになる、あの感じ。

「昔は、色んな人が来て混沌としてたけど、今はそんなことはなくなったわ。準備ができている人、ここへ来たのをきっかけに人生が変わるっていうタイミングの人が多いわね」と京子先生。

わたし達の他に、遊びにいらしている女性たちがいましたが、皆さんと前回に会ったときの会話をよく覚えていらっしゃるのに驚きました。

 

「究極の愛」という作品の前で。若々しくて朗らかな京子先生と。

 

そして。。京子先生の描く絵!!

威厳と温かみと美しさが同居していました。

絵画。。というより、小宇宙と呼ぶにふさわしい。

眺めていると、自分の居場所がわかるような。自分が立っている地球の存在を感じるような。そして、地球が存在する宇宙の愛を感じるような。。

視点がミクロとマクロの世界を、そして今までとこれから向かう道を行き来し、自分と地球と宇宙全てがシンクロするかのような、不思議な感覚になるのでした。

もっと言うと、光に溶けて自分がなくなってしまう。

しばし眺めた後は、目をつむってでも側にいたい。そんな風に感じさせる、心地よいエネルギーを発していました。

 

でも、実は作品には、愛から来る警鐘が秘められているのです。

今私達の住む地球は輝いているのでしょうか。そして私達はどの様な想いで日々を過ごしているのでしょうか。私達は地球が生きていること、私達を一生懸命守ってくれていること、空気も水も生物も植物も全ては地球によって育まれていることを全て忘れてしまっている様な気がしてなりません。

それでも宇宙は地球に対し愛の光を送り続けてくれているのです。なぜでしょうか?

それは宇宙にある全ての物は例外なく愛のエネルギーで繋がっているということでその中の一ツでもなくなれば全てがなくなるということです。

私達がこれから生きて行くには、宇宙にある全て、地球にある全てのものが愛のエネルギーで繋がっていることを深く理解し、共に輝いていく事を心から考えなければならない最終の所まで来ている気がしてならないのです。

宇宙も地球も輝き続けたいという意志を持っているのですから、私達もその意志と共に生きることが私達の生きる道なのではないでしょうか?

京子先生のHPより

 

 

先生は、画家を目指していたわけでなく、50歳を過ぎたあるときから「降りて」くるようになったのだそうです。

「時には苦しくて泣きながら描いた」。自我が少しでも入った絵は完成させてもらえず、ひたすらに瞑想中に見せられる一瞬のビジョンをキャンパスに再現していった、とお話くださいました。

そして十数年で、宇宙からのメッセージという全25作品(どれも100号以上の大きさ!)を描きあげられたのです。

 

先生は言います。「確かに向こうからやってくるのだけれど、受け取る準備ができていないことは来ないのよ。人知を超えた働きを、こちらは受け取るだけなのよ」と。

こちらは向こうから来るものをコントロールできませんが、来るものを受け取る準備はいつだってできるのです。向こうから来るものは、あなたにしかできないことを思い出させる宇宙のメッセージなのです。人は誰でも自分にしかできないことにつながっていて、それが始まるタイミングがあります。向こうから来るものは、ふいにいきなりやってくるように思いますが、実はそうではありません。着々と、水面下の意識できないところで受け取る準備がなされていたからやってくるのです。


小西温子さんのご著書「宇宙とつながる、意識の設計図「生命の樹〜受け取りの法則」月のリズムで行うワーク22日間」より

 

自我が入っていない、ピュアなエネルギーだけが映し出された京子先生の作品。

「人知を超えた働き」を受け取る器は、どこまでも清らかでないといけないのですね。

自分と同世代くらいのときに、京子先生はこの働きを受け取られ、命を燃やされてきたのかと思うと、クラクラします。

焦っても仕方ないけれど。。使命を生きたいとは、多くの人が望むこと。どうしたら、自分にしかできないことがわかるタイミングが来るのでしょうか。

 

答は、同上の温子さんのご著書にこう綴られています。

やってくるタイミングは、天分を知り、受け取る意識になり、準備が整った時

天分は持って生まれたもの、受け取る意識は女性性の受動の力、準備とはあらゆるものと調和しようとする努力です。この3つが揃った時にやってきます。この3つに集中して生きていけば、必ず向こうからやってくるものを受け取ります。

。。。。。。。。。

自分を超えた大いなるものに委ねること、信じて受け取ることが人間として努力する取り組み。そして、あらゆる生命とつながること、調和すること、ハートを開くこと、これが日々の生活の中で努力していくことなのです。

 

 

惹かれてやまない絵が2点あったので、プリントを購入しました。

「この絵は陰。こちらは陽。」と説明されていましたが、私が選んだのは陰でも陽でもなく。「天のものを地に降ろす。天と地を行き来するエネルギー。あなたはそういう人なんでしょうね。もっと自分を好きになるといいわ」とさらっとおっしゃいました。

 

最後に見せてくださったのは、特殊な塗料で描かれた絵。

部屋の照明を落とし、絵にライトを当てると、絵が光り出しました。音楽とともに観賞していたわたしたちは、間違いなく異空間へ。

あるときは、絵の前面、あるときは横へと光り輝くスポットがなめらかに移動します。円が弧を描き始めました。

宇宙の中に漂っているような気持ち。

とても安心できる場所に私はいたように思います。

 

札幌では、地元の人も驚いていた虹が。長い間消えない不思議な虹でした。

 

地球の今の状況を憂い、わたし達に静かで強いメッセージを投げかける、絵という形をとった純粋で美しいエネルギー。

それに触れられたこと。

謙虚に受け取るとはどういうことか。

人としてお互いを大切にしあう在り方。

年齢を超え、天から授けられる働きを全うすること。

集中と委ね。結果を案ずることのない絶対的な安心感。

 

数時間で、かけがえない気づきを授けていただきました。このようなご縁をいただけたことに心から感謝します。

絵のサイズが大きいため、全作品を展示したことがないそうですが、来年の4月11日に初めて25作全てを観ることができる展覧会が札幌で実現するそう!温子さんのブログ京子先生のHPに詳細が載ると思います。

私は、ケアンズに持ち帰った絵をどこに飾ろうか、今、楽しく悩み中です★

 

 

生命の樹

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