たった2日間のケアンズ旅で訪れた、ローカル目線の厳選スポット〜高原編
2016/07/31 ケアンズ観光情報
前回は、成田出発からケアンズに到着した日の海岸での1日について綴りました。早起きすると、色んなことができるんですね。改めて思った次第です。
その日ぐっすり寝られたことは言うまでもありません。
「普段は、やるべきこと、次に食べるもの、子どもの夕飯、子どもの予定、自分の仕事、明日の天気まで気にしながらの生活。それがなーんにもないって楽
自分のことだけやったのは、長男を妊娠する前だから実に20年ぶりかも」
。。なんて健気なんだろう。。私たち世代の日本の女性は、子どもがいてもいなくても、仕事しててもしてなくても似たような環境だと思うんですね。私も日本へ行くと次のことが気になって腕時計はめますし。(ケアンズではブレス代わりにたまに針が止まった時計するくらい)
明日も何も気にせず、気分で動こうね。
で、自然に目覚めて「とりあえず最初にやることだけ決めよう」ということで、いくつか提案した中から妹が選んだのは「ホテルのハイティー」でした。
10.30amからやっているプルマンホテルのハイティーで、プチ贅沢気分
お天気が良いのでドライブしたい、でもHigh Teaも行ってみたい。調べたら午前10.30からやっているということで、じゃあ、朝ごはん兼昼ごはんにして、その後遠出しようと言うことに。
Pullman Cairns International は、私のお店パウチと隣り合わせにある5つ星ホテル。
こちらのホテル、レストランのご飯も美味しいですが、ハイティーは3段トレイに美しく盛られた一口サイズのケーキなどが載っていて、目にも舌にも美味しくて話がはずむ、女子の大好物なひとときと言えましょう。
甘いケーキやスコーンと、甘くないサンドイッチやカナッペのバランスが丁度よく、しかも美味しいので楽々完食でした High Teaとは言え、飲み物はコーヒーでもOK。私はカプチーノをいただきました。
今回頼んだのは、Signature High Tea 1人$39ですが、ロゼのシャンパンが付くハイティー$65、カクテル付き$50なんていうメニューもあります。次はシャンパン付き行ってみたい。(午後4時まで)
テーブルの側のテレビでワイドショーが流れていたのと、トレイが逆向きに置かれたのはちょっと興ざめだったけど、笑いに変えて感謝できるのは年の功です(笑)ペイストリーシェフの腕は相変わらずハイレベル。
ケアンズシティ〜バビンダボウルダーズ (The Boulders)
のんびりしていたら、昼過ぎになってしまいました!昨日は海だったので今日は高原だね、と意見が一致し、「北ルート、南ルートどっちがいい?」とアバウトな聞き方をすると「南」ということで、行き先が決まりました。
こういう旅は直感で行くのが楽しいじゃないですか。
走っていて「そういえば、ここ右に入ると水が綺麗な所があるんだ」「行ってみたい」ということで、高原に上って行く前、Babindaという村から6kmほど奥に入ったThe Boulders に寄ることになりました。
ケアンズから56km南。ピクニックエリア、芝生、トイレがあり、ビジターで賑わっていて、この日も遠足で来ている子ども達がいました。
この川は、水が何とも言えないエメラルドグリーンのような色。でもクリスタルクリアなのです。澄み切っているのに色がある。まるで、
「澄んだ心の内から、個性ある魂の光が外に放たれている美しい人」。泳ぎたいけど近寄り難い、でも離れ難い。
うーん、表現が難しいので、機会があったら行ってみてください(笑)
泳いでいる人達もいましたが、私たちは木陰に座って、しばらくの間、鏡のような水や、午後の光が射す熱帯雨林の樹々。。に見とれていました。
このオープンで穏やかな水辺の側に6km続く散策道があり、足を伸ばすと、川の様相がまるで変わります。流れが速く、事故も多いことから水に入ることはできません。駆け落ちして、引き離された若いアボリジニの男女の悲しい伝説もあるそう。
とにかく不思議な力のある場所です。ボウルダーズは。。
更にハイウェイを南下し、Palmerston HYWからケアンズ高原へ
美しい水を眺めて目がすっきり?したところで、ケアンズ高原へ。ケアンズからケアンズ高原へは、3つのルートがあるのですが、このパーマーストンハイウェイは、カーブが少なく、いつの間にか標高が高くなってた!という感じの風光明媚なドライブを楽しめます。車酔いしないから好き。
「空と緑と牛と風と太陽。。他に余分なものがない分、思い切り感じられて気持ちがいい。毎日、空も太陽も見てるはずなのに、
旅に出てると目にするものは全て違う。きっと解放されてるからだね」
そう。。旅の良さはそこかも。居場所を変えると、見方も変わって何かがクリアになる。私も地元とは言え、彼女のコメントから改めてシンプルであることの素晴らしさに気づかされました。
何もないけど、全部ある、みたいな。
休憩は、こんな景色を見渡せて、そよ風が気持ちいい Mungalli Creek Cafe で。
ここは、乳製品の工場が営んでいる小さなカフェで、自分たちが作っているチーズや牛乳を使ったメニューを出してくれます。空気も美味しいし、新鮮そのもの。特に私はこってり満足度100%のチーズケーキが好きなのですが、朝ケーキを食べ過ぎたので(笑)、マンゴースムージーをチョイスしました。もちろん、使っているヨーグルトも自家製です。
ちなみに、マンガリクリークの乳製品はケアンズのスーパーやラスティマーケットでも売っていて、ヨーグルトは我が家の冷蔵庫の常備品牛乳もヨーグルトも、コクがあってまろやか。バイオダイナミック農法という、”宇宙の力”を作物の栽培に活かしていく、シュタイナーが提唱した循環型農法で全て作られています。少し値段が高くても、このメーカーのを買っています。単純に美味しいから。
またまたお腹も目も満たされて、車に戻りました。
近くにある観光のメッカ「ミラミラの滝」へ。
Millaa Millaa Falls は、どこかの航空会社のカレンダーにも使われたという、フォトジェニックな滝。でも「絵になる」を超えた引力を持つ場所のように感じます。滝をふちどるシダなどの植物のせいか、太古のエネルギーがビンビンくる。
いつ訪れても、秘境に巡り会ってしまった!的な感動を与えてくれます。
夏は滝壺で泳ぐビジターがたくさん。私は滝の裏側にまで行ったことがありますが、ほんとは気軽に行っちゃいけないかも 神聖な場所だから。。
陳腐な言い回しになってしまうけど、滝が放つマイナスイオンが本当に気持ち良くて、そばの芝生にずっと座っていたくなります。常に流れている、シンプル、潔い、清らか、力強い、人を包み込む優しさ。。ミラミラの滝のそんなところは、自分の、人として在りたい姿と重なっていて。しかも悠久の時をかけて、存在しているのだと思うと、何とも言えない畏敬の念がわいてきます。
だんだんと夕方近くなってきたのですが、あともう一カ所連れていきたい樹〜カセドラルフィグツリー〜があり、ミラミラを後にしました。
が!何度も来ているこの場所に、何故か迷ってしまい辿り着けませんでした暗くなってくると、山道を走るのも辛いので断念。今回は縁がなかったんでしょうね。
帰路はひたすら、ギリースハイウェイを下り、無事ケアンズに帰ってきました。ちょうど大学の休みで帰省していた息子も交えてご飯を食べ、翌日はもう日本へ帰る日!
2泊3日のケアンズ旅の感想
「今回は、自分の気持ちにブレーキをかけずに行動しよう、という想いがあったんだ。
思ったというより、そうなっていた感じ。あれも無理、これも駄目と思うといつまでたっても、心の奥の叫びに蓋をして自分を抑えて生きてしまう。それよりも行動してしまうこと!それで自分が機嫌よくいられた方がいい。。そう、3日間で強く感じた」
そうだったんだ。。逆に私は、やりたいことは、自分で責任を取ると覚悟してほとんど実行してきたなあ。失敗もたくさんしたけど不満にはならない。でも、家族や周りの人達には少なからず迷惑をかけてきたし、「こういう人なんだ、仕方ない」と多分思われてる。
「まあねぇ。。私も仕事を休んで行くわけだから、旅行前後は休日返上で働いたし、子どもの期末試験中だったのにフォローもできなかったから、成績もひどいものだったよ。。」
でも、行くって言ったら家族もすんなり賛成してくれて良かったね。母親だからこんなことしたらいけないとか、自分で自分を縛らない方がいいんだと思う。
お母さんが機嫌いい方が家庭が明るくなるし!
「あんたのせいでやりたいことが出来なかった」と誰かを責めたくないし、いつ死ぬかわからない人生、後悔したくないよね。
。。。子どもやダンナさんのお弁当やごはんを用意したり、不在中のフォローをして旅に出る彼女=世の女性方を、本当〜に尊敬。今回の体験で、やりたいことが1つ明確になりました。
日頃、仕事や家事にがんばっていて、
ちょっと疲れている女性が
ふっと速度をゆるめて、
自分のためだけに時間を使い、
本来の自分に戻るきっかけとなる旅
を企画すること。
前からこの仕事はやろうと思っていたけど、今回リアルな声を聴けて、やっぱり女の人がご機嫌でいる(心が満たされている)ことが、とてもとても大切だと実感。
特に日本にいる女性たちの多くは、真面目で一途で健気だから、「常に何かしてなくてもいいんだよ。あなたの存在そのものが、本当に価値があるんだよ」ということを、ケアンズの堂々とした自然の中で感じていただけたら嬉しい。そんな風に思います。
色々ありがとう!楽しかった。次は日本で会いましょう。
2日めに訪れた場所はこちらです。↓