魂が喜ぶ・天分ビジネスの育て方① 持って生まれた「種」を大切にしよう
2020/02/18 天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス
運営しているお店「パウチ」は、小道沿いにあるため、フラッと立ち寄るお客様はほとんどいらっしゃいません。
よく言えば「隠れ家的」。
2012年に開店した時、「何でこんな場所にしたの?」「商売やる気あるの?」「大通りに移ったら、お客さんの数全然違うよ」などなど、地元でお店を何年もしている諸先輩方から言われたものです。
実際、こんなことしてていいのかなと揺れました。
お店でなくても、魂が喜ぶビジネス(小商い)をしたいと思っている方の参考になるかもしれないので、その時の体験をシェアしますね。
名付けて「天分ビジネス」の育て方。
「天分ビジネス」は私が作った言い回しで、持って生まれた才能や魅力(天分)を伸ばして、自分も周りも嬉しいビジネスをしようという提唱です。
生命の樹 (Tree of Life) が好きなので、ビジネスを樹に例えてー Tree of Business ーお話しようと思います。
ビジネスのビジョンはありますか?
天分ビジネスを営む上で大切になるのは「何のためにビジネスをするのか」という目的地。
自分のビジネスを通して、こんな世界(地域、国、地球。。人によって違います)を創りたい と宣言する約束の言葉。「ビジョン」「経営理念」と呼ばれるものです。
樹で言えば、ここを目指して成長するっていう「太陽」のような存在。
成長して、視座が高くなるにつれて内容は変わっていくけれど、ビジョンがないと、途中で虚無感に襲われたり、ものごとが流れなくなっていくので、今の段階で浮かぶことを言葉にするのがお勧めです。
太陽がないと樹は育ちませんから。。
私が、お店を始めた時のビジョンは
「人と人、人とモノ、人とケアンズを結ぶハッピー空間」。
それまでは情報誌と言う形で、誌面上で読者さんとケアンズをつないできたけれど、立体化できたら。
モノの背後にある、見えないストーリーをお伝えすることで、ケアンズの魅力を発信するハブになれたら..というのが動機です。
(今はたくさんあるけど、当時は、ローカルのものだけ集めた店はありませんでした。)
発心から2ヶ月でオープンという、荒削りなスタート。
2012年当時は、この手の店が珍しかったのか、地元の新聞やテレビ、日本のガイドブックにも取材紹介していただいて。
お店の運営なんて初めてで手探りだったけれど、ビジョンには近づいて行ったと思います。
「パウチに行ってみたい」とわざわざ来てくださるお客様に、作り手さんのストーリーをお伝えできたし、「ここに来ると出会いがあって楽しい」ともよく言われました。
来てくださる方の笑顔が、ビジネスの樹の養分だった。
でも、楽しいのに、なんか疲れる。描いていたビジョンに近づいているのに、真の喜びを感じない。
それって何故だったのでしょうか?
真の喜びを感じなかった原因① 働き方が自分の性質に合っていなかった。
企画提案したり、創ったり。つまり動くのが好き、という自分の性質を考えず、お店を創りたい!という一心で始めてしまったんですよね。
最近ホロスコープをみたら 活動宮(最初のアクションを起こすのが得意)が6、不動宮1。そういう星の元に生まれてた。。小さな店の中で長時間じっとできるタチじゃないんです。
それに「売る」ためのトークができない(汗)自分の店になかったら、他のお店さんを勧めることも多く、観光案内所みたいになってきました。バイトさんが「恵子さん入場料取った方がいいですよ」と冗談を言うほど。
人様のお役に立てるのは嬉しかったけれど、商売的には厳しいスパイラルに。。
この体験でわかったのは
自分が本来のエネルギーでないと、ものごとは元気に潑剌と進まない。
元気=元の氣(本来のエネルギー)。違う誰かになろうとせず、本来の姿に戻るのが最善の方法だと言うことです。
「ワクワク・好きなことをしよう」という風潮があるけれど、むしろ「大変でも、やる!」と覚悟して無心で取り組んでいる時に、本来のエネルギーが顕出しています。
あなたが、夢中になってパワーがみなぎる(みなぎった)のは、どんな時でしょうか。
子どもの頃、学生時代の部活、バイト、職場。。思い出してみてください。
例えば、それがお菓子作りをしている時だとしたら。
お菓子作りのどの部分に夢中になれるのか掘り下げます。レシピを考えること?分量通りに作って、思い通りの仕上がりにすること?
そうやって、情熱の源泉を探ってみましょう。
真の喜びを感じなかった原因② 自分を生かす舞台を意識しなかった
また、私はどうやら個人でなくて、誰かと一緒に仕事をしている時に良いパフォーマンスができるようだ、と気付き始めました。
前職から離れた時に、もう上下関係で仕事したくない!と思ったのに、(スタッフさんは素晴らしい方ばかりだったけど、スタイル的に)いざ1人になったら、責任なくて ラクだけどつまらない。
守る人や仕事がある時に、燃えるタイプだったのです。
というか、ビジョンはあっても継続力が弱いから、支えてもらってやっと事が為せる。
個人ビジネスをするなら、自分らしさが発揮できる「舞台」を知る必要があります。
チームの2番手としてとか、与えられたタスクに安心して取り組める場とか、交渉の場とか。
今までどんな場面で、一番、周りから重宝されたか/達成感を覚えたか思い出しましょう。
たとえ、本来の自分のエネルギーがわかったとしても、使い方を心得ていないと宝の持ち腐れになってしまって勿体ない。
自分を咲かせる器を見極めましょう。
もしもあなたが、みんなの夏気分を盛り上げる ひまわりの種として生まれたのなら。
真紅の薔薇になりたい!と努力したところで、自分も周りも不幸になってしまうし、ましてや太陽が当たらない土壌にその種を撒いてしまったら、芽吹くことすらありません。
可能性に満ちた自分の種(天分)がどんなものか知り、どこに撒くか見定め、太陽を見上げることで「魂が喜ぶビジネスの根」が張っていきます。
天分ビジネスの育て方②に続きます 🙂
※ビジネスで生かす本来の自分を知る術として、ウェルダイナミクス診断が役に立つかもしれません。私も、使命や天職などがわかる生命の樹Self Discoveryというセッションをさせていただいています。既にご自分の生命の樹のカラーを知っていて、ビジョンを言語化したい方のセッションもいたします。もしご興味ありましたらこちらからご連絡ください。