子育てに一区切りついて、思いを新たに。

  2017/11/16  海外子育てエッセー

娘の高校の卒業式が終わりました。

17年間続いた、学校の送り迎えの日々も終了。親としての1ステージの幕が閉じました。

先日、アカデミックアワードの授賞式に行ってきて、父親が「上の子合せると10回目、これが最後だな」とつぶやいていて、ほんとだ、終わるんだ。。と実感。

 

初めて小学校の制服を着たとき、ちょっとぶかぶかで、鞄がやたら大きく見えて可愛かった。

広告の制服をオーダーするために、並んで寸法を計ったのもつい昨日のことのよう。ドキドキしながら校門をくぐる姿を見送って。

学校の行事のことを面白おかしく伝えてくれたり、女子校ならではの裏話をたまに話してくれたり。

 

どんどん、見る間に変化していきました。

いよいよ新しい世界に飛び立ってゆくんだなあ。

面倒見がいい母親じゃなかったけど、何とも言えない気持ちです。

 

 

卒業式を翌日に控えた夜、愛読しているオンラインメディア「greenz.jp」さんの記事ではじめてシキタ純さんという方のことを知りました。追悼記事でした。

シキタさんは、ビーグッドカフェというNPOを立ち上げて、持続可能な地球のことを語る人があまりいなかった1999年、「もっと素敵な社会と生き方」について共に考える、”コミュニティ・カフェ” イベントを始めた方。

文化や革命は人の交流から起きた。その中心となったのがカフェ。だからNPOの名前もビーグッドカフェなのだそうです。

greenz編集長の鈴木さんが、ビーグッドカフェのイベントに参加する中で、「生きてていいんだ。自分を表現していいんだ。そのことと自分が心を痛めている社会問題は地続きなんだという感覚を得て、何度も泣いた」と書いていらして、芯の通った素晴らしいメディア誕生の源を知りました。

 

 

「自分たちが楽しいから、人のためになることをしたいと言う人がいる。そういう場をどんどん作ってあげればいい。人と情報と思いを持ち寄る場。そこから革命が生まれてほしい」

シキタさんは、そう語られていたそうです。

あなたの人生の主役は、あなたです」と毎回イベントで宣言され、常に関わる人達の自発的な行動を促して、1つの時代をお創りになられた。

突然天に召されたとき、まだ66歳だったそうです。

丸紅での企業戦士時代を経て、「分かち合い」の世の中にしたいとNPOを始められたのが48歳のときと書いてありました。

当時は、お金を持っている人が偉くて、トップダウンや支配が当たり前の世の中だったから、先端を行くのはご苦労もあったことでしょう。

「おしゃれ」「自分ができることから始める」「クリエイティブ」というキーワードも印象的で、いかに新しい価値観を時代に吹き込んだ方なのかが思いはかれます。

 

記事を読むほどに、シキタさんの「関わった人達がつながり、何かに気づき、自ら行動を起こす場を創る」という在り方に共感して泣けてきて。

同時に、自分は天命を生きているのだろうか。。と、ハートにじんわりと火がついたような感覚になりました。

始めたお店(パウチ)が行き詰まってきて止めようと決めたのは、シキタさんが方向転換を計られたのと同じ48歳のとき。結局、パウチは皆さんのお陰で恊働の場に生まれ変わりましたが、私は正直、まだ自分の命を生き切っている感がありません。

役割も、生まれた目的もステージも違うから、偉大な方と比べてもしかたないけれど、

自分の器を生かそう。熟成に時間がかかったとしても、自分の感覚を信じて、やりたいことはどんどん行動しようという思いを強くしました。

明日なのか、20年後なのかわからない、確実にやってくる終わりの時を迎えたときに、後悔したくないから。

 

 

今朝、コンピューターのスイッチを入れたら、なぜかカレンダーが2011年1月1日になってました。。

システム環境設定ですぐに元に戻したけど、不思議すぎ。また1111です。

数字に何かメッセージがあるのかはわからないけど、子育てに一区切りついて、ハートが着火されて、時間と場所の制限が減って自由さが増す。。そんなステージにいよいよ入る予感はしています。

2017年は、ふと思いついて「ピュアな自分に還る」を活動のテーマに決め、ツアーや生命の樹カウンセリングを始めました。

年の終わりが近付いた今、なぜ「ピュアな自分に還る」ことが大切なのか、自分の中で明らかになりました。それは、こんな想いです。

 

1人1人に宿る神性が時代を創る。

神性は、ピュアなあなたそのものであり、
それに気づき、命を生かすことが調和の世界を創る。

 

1人のリーダーやカリスマが引っ張る支配の時代は終わりました。

今、1人1人の存在が大きな意味を持つ、分かち合いの社会にシフトしています。自発性と、お互いの命の尊重が大切です。

自分の子どもの子育ては卒業したけれど、次世代の子ども達が安心して生きていける世の中にしていくために、与えられたジグゾーパズルの小さな1ピースを、残された人生の時間を使って作り上げたい。

娘の卒業式とシキタさんの記事をきっかけに、そんな思いを新たにした数日間です。

 

海外子育てエッセー

マーフィー恵子


パウチ店主・パウチトラベル主催。オーストラリア、ケアンズに20年以上暮らしています。現地情報誌発行人を経て、現在は「ピュアな自分に還る」をテーマに活動中
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