新しいスタートを切るために必要なモノは?
2017/10/08 スローライフ日記
9月は嵐みたいな感じで過ぎました。
何度か書いたけど、また?っていうくらいモノが壊れたり、色んな作り直しをしなければならない状況になったり。
もうそろそろ終わりかと思ったら、昨日も1つ爆弾が。Dropboxの容量がいっぱいになっていて、アップグレードの無料お試ししませんか?という告知が来たので、何気なしにしたんです。
ところが、忘れたころ自動でアップグレードされて、クレジットカードから1000ドルも引き落とされました(汗)皆さんも気をつけてくださいね。
もうすぐ切れますっていうメールが来ていたのを見逃した自分が悪いので、読まないメルマガなどは全部削除するように設定して、メールボックスがスッキリ。
また、税務署を装った詐欺の電話があったのをきっかけに(ここでも危うく大金が飛ぶ所でした。。)、黙々と会計作業を終わらせました。
新iPhoneが自動で色んなアップロードをしてくれて、電話代がすごい額になったので、昔の音楽や写真は、本当に必要なのだけ選んで手動でコツコツやる予定。LINEの中身も全て消えたため、必要な人だけつながり直し。
昔の仕事や写真を保存していた外付けHDも動かなくなったので、昔やったことは忘れることに。
そんな風に、痛い目に合いながら、本当に自分に必要なモノだけ選ぶっていう作業を強いられた期間でした。。
大変でコストもかかったけど、それ以上のお金が入って来る流れもあってめまぐるしい。
そんな9月、久々に会ったある方が、新車と何百万という売上金を盗まれときの話をしてくれました。
「幸い携帯とiPadは盗まれなかったからクレジットカード会社に電話してカードを停めてさ。戻ってこないものに心を奪われても仕方ないだろ?周りのできごとに、自分の幸せをコントロールされない、と決めたんだ。
そして、今日したことで十分自分は幸せだ、といつも思うようにした。だから毎日楽しいし、幸せだし、何故だかオーダーもどんどん入るようになった」
本当に、清々しい、満たされた表情をされていました。自分の在り方を整えて、満たされた気持ちでいる人は、こんなにも変わってしまうんですね。
「ない」ことにフォーカスしたら、いつまでも不幸。在ることを受け入れたときに、わたし達は本当の幸福と輝きを手に入れるのだと、彼に教わりました。
思えば、私は結婚してオーストラリアに来た25年前、それまでのものをほとんど捨てました。段ボール数箱だけ持ってきて始まった新生活。
当時はFacebookなどなかったから、友達のコンタクトもみな消えてしまったし(私の無精な性格もあるけど)、日本のテレビも音楽も聴けない。
日本人の人は周りにほぼいなくて、言葉も文化も新体験。
本当に心機一転のスタートだったんですよね。
1つ1つ、ステップを確実に上がって積み上げる成功者もいるけど、私はステージが変わるときはいつもゼロからの始まりでした。
これからどうなるという当てもなく、ふわふわしながら、何が起こるんだろう、というちょっとエキサイティングな感じ。嫌が応にも、昔のことを振り返る素材がないから、昔は良かったと思うこともなく。(写真は撮る側だったから、自分の昔の姿ってほとんど残ってない)
ゼロになってしまうと、今いるところから始めるしかないから、考え方はシンプルになったし、ものごとに期待する気持ちや、殖そうっていう野望は薄くなった気がします。
「恵子さんは強い」と言われることがありますが、色んなものは消えて当たり前とどこかで思っているからかも。
もちろん、なくしたときは凹むけど、本当に守りたいものがわかっていれば、それでいい。
モノであれ、人間関係であれ、お金であれ、なくすことは痛みを伴います。
でも、新しいステージに生まれ変わるとき、裸一貫になるのは自然なことかもしれません。
産道をくぐる赤ちゃんは何も持っていませんから。。
留めようとするから辛くなるのだと思います。
この間、お気に入りのシャンペンをお伴に満月を愛で、波の音を聴きながら、「自分も家族も健康で、仕事もあって、これ以上の幸福はないよね。」という話になりました。
本当に、そう。
私は妊娠していたとき、「お腹の中に宇宙がある」ことを体感したけれど、その晩感じたことも似てた。
揺れるユーカリの葉っぱ。
満月の光を受けてキラキラ光る海。
波の音。
夏の訪れを感じさせる夜風。。その中に自分が溶けてなくなってしまうような感覚。
宇宙と自分が1つ。
在るけど、ない。
We are everything but we are nothing.
全ては移ろって、今この瞬間しか存在しない。
健康なカラダを与えられているうちに、自分ができることは何だろう。どんな風景を見て、何を感じてたいんだろう。それだけ。
先日は、娘の17歳の誕生日でした。
あと1ヶ月で高校を卒業して、新たな道を歩んでゆくであろう彼女を見ながら、来年は、私自身も新たなスタートを切る予感を感じています。