世界平和未来への祈り 喜多郎さんのコンサート

  2019/08/28  やまと精神

前回書いた、長野の水輪さんに泊まった目的、実は喜多郎さんのコンサートでした

素晴らしい自然の中で生の演奏を聴きたい!と言う母の直感に便乗し、内容もよく把握せずにオーストラリアから帰国(笑)。結果として、宇宙と溶け合うような感動の夜を過すことができました。

 

コンサート開始前に執り行われた、山の神様を下ろすご神事。会場に厳かな空気に満ち満ちていきます。

日本語の言霊は次元を超えると言われますが、本当に一語一句が天に登っていくような感じで、背中がシャンとしました。

そこにいた誰もが神の気配を感じていたと思います。

土地の神様に最大の敬意を表し、何かをするに当たって許可をいただく日本古来の在り方の素晴らしさに感動し、日常生活ですっかり忘れてしまっていることを反省。。私には「場を創りたい」と言う想いがあるので、場に敬意を示そうと改めて意識しました。

 

水輪さんのfacebookよりお借りしました。以下の動画もお借りしています。

 

このご神事を願ったのは、喜多郎さんご自身だそうです。

喜多郎さんは、NHKシルクロード特集を担当したシンセサイザーの奏者としてご存知の方も多いと思いますが、

1994年には、オリバー・ストーン監督の映画『天と地 (Heaven & Earth)』でゴールデングローブ賞作曲賞を受賞され、2001年はグラミー賞も受賞(ノミネートは何と17回!)と、世界的に高い評価を受けていらっしゃる国際的アーティストでいらっしゃいます。

 

 

ご神事が終わり、いよいよ演奏が始まります。

お琴から弾き出される最初の音で、すでに別世界へ。

ひんやりとした高原の風、一斉に鳴き出すセミ。

白樺の樹々の間から顔を覗かせる白い月。

そこにある全ての鼓動が、喜多郎さんが奏でる音と重なり、歓喜し、踊っているようでした。

コンサートというより、宇宙と共鳴する異空間への旅、と言うような時間だった。

 

 

鼓が放つ凛とした響きにもしびれました。

メロディのようにつながって流れる音ではない、打つと言う行為や合いの手の、瞬間瞬間に入魂する強さや、周りと共鳴する透明感に、心も打たれた。

素晴らしかったです。

歌詞がない楽曲は、聴く人にそれぞれのストーリーを描かしてくれる余白があります。

消えてはなくなる音たち。。心の中では消えずに、いつか何かの形を創る種になるのかな。

 

この日は、贅沢なことに、女優の宮崎ますみさんの歌もありました。

人間の声ってこんなに美しいものなんだ、とうっとり。姿形、動き、全てが優雅で、まるで森の女神のよう。

昨年、水輪にいらしてから、「歌いたい。自然に還りたい」と言う衝動があって、今この舞台に立っているとおっしゃっていました。

「自分が、していることは何もなくて。私を通して神がお働きになっている。」とも。

私が?と思うようなことも、インスピレーションに素直に、努力して生まれたものはエゴがなくて美しい。ある意味のサレンダー(降伏)は、人々を喜ばす、崇高な物を創り上げるのかもしれません。

歌に合わせて舞われた、姫川キキさんも素晴らしかったです。たまたま朝食をご一緒したのですが、場の空気で即興で舞うので、ご自分でも楽しみだとおっしゃっていました。

真のクリエーションは、今を生き切ることと、一体感から成ることを感じました。

 

最後は、水輪のスタッフさんによる太鼓。

気合が入った、尊く楽しいステージでした。

喜多郎さんは皆さんに「一緒にやろうよ」とおっしゃったそうです。指導者としてでなく、同じ目線でプレイする立場に立たれたのですね。

ステージでは、自ら心から楽しんでいらっしゃるのが伝わり、最後は会場の方も前に出てきて踊っていらっしゃいました。

飯綱山の神様が見守ってくださる中で、

一方通行でなく、皆が一緒に場を創ること。

何よりも楽しい場であること。

その素晴らしさに酔いしれました。世界平和って、こんな雰囲気から始まるんだと思います。

で、改めて気が付いた。このコンサートのタイトルが

いのちの森音楽祭- 世界平和未来への祈り 宇宙の響き 

だってこと!きっとその場にいた誰もが感じていたことそのまんまでした。

誰かを批判したり、戦うのでなく、1人1人の内なる安らぎ、宇宙と大地への敬意、全体との調和こそが、ユートピアを創ってゆく。

それは、私たちが日常で行っていくことができます。

思い出す機会を創ってくださり、また参加できたことに感謝します!

 

やまと精神

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