調和とクリエイション
2018/09/25 生命の樹
先日は秋分の日でしたね。そして今夜は満月。
そんな時節柄が関連するのかしないのか?色んなことが、どうでも良くなってきました(いい意味で)。
それぞれの命を尊重し合い、多様性を祝福する美しい世の中という理想のイメージが自分の中で色濃くなるにつれ、固執しなくていいこと、もう要らないものが分かってきて。
思い描く世界に向かって、より善い形で周りとつながるために、真の自分を立ち上げようと決めた。
受信トレイに入ってたメルマガもざくざく捨てました。
大切にしたいことのために、不要なことは切る。そんな心境なのです。
新しい出会いやキーワードもきているので、来年はまた違う流れが来るかもしれません。今年始めたことと有機的につながるような何か。。。かな?
先ほど、日本にお住まいの方との生命の樹・オンラインセッションを終えて、波の音を聴きながらブログを書いています。
遠くの空を眺めたり、スクリーンに目を落としてタイプするこの時間が好き。
「調べを合わせる」という言葉が浮かんでいます。
風が運んでくる初夏の香り。鳥のさえずり。流れる雲。
耳を澄まし、全体を見渡すと、五感を通じて、やわらかで豊かな何かがふんわりと心を満たしていくのが分かります。
頭や心がゴチャゴチャしてきたら、そっと胸に手を当てて。
休みなく打たれる鼓動を、ただただ感じ、
目に見えない力で生かされていることを「実感」する。
そんな風に自分の中を調(ととの)えると。
周りを変えようとか、もっともっと頑張らなくちゃ、みたいな不自然な力が抜けて、満ち足りた気持ちの自分が、満ち満ちた目に見えないエネルギーと合わさってゆく。
鼓動のリズムが、周りの調べと溶け合ってゆく。
その状態から生み出されるものは、自発的であり、透明であり、独自の響きを持っていて、光を放っています。
生みの苦しみも、育てる大変ささえも愛おしい、かけがえのないプロセスを経たもの。
美しく躍動する音色は伝播して、波長が同じ音と重なり合い
創られた和音が次の音を呼び、いつしか曲になる。
それが私が思い描く、大いなる調和です。
美しい曲とは、純粋で、独自性を讃える「音」の連なり。
安直に既存のハウツーや誰かのアイディアをなぞっただけで、できた音色でなく。
自分と、見えない世界に満ちている叡智が結び合ったときに、内側から溢れ出す誠の音。
大海の中からエッセンスをそっと汲み取るような作業に必要なのは、
「自分は既に満ち足りた存在である」という自尊心。
そして、目に見えないエネルギーに生かされていることへの、感謝と安心感です。
内と外との結びつき。。。「むすび」の意味を知ってちょっとドキドキしました。
むす(産)=自然に発生する ひ(霊)=神秘的な働き(生命の根源・火)。
万物が目に見えない力によって創造され、発展することを表わす「むすひ」は、神道における重要な概念。
「結」という漢字が当てられたのは、後世のことだそうです。現代の科学で、物質は原子の「結合」の仕方によって千変万化したものと説明されていますが、結びつくことが全ての始まり、ということを古代の日本人は美しい言葉で表現したのですね。
男女が結婚し、結ばれて生まれた子どもが むすこ、むすめ。命がつながれ、土地や周りと結ばれて、また何かが生まれる。
祭(マツリ)は、自然と人間と神々との調和(真釣り)をはかり、その調和に対する感謝を示す儀式として始まったのだそうです。
目に見えない神聖な力との結びつきを大切にする日本に生まれ、創造性を自由に表現できる時代に生まれたことを有り難く享受して。
心を調え、調べを合わせ、大きな調和に向かって、力を発揮できますように。