自由民主党 神奈川県議団 国際協力議員の会の皆様のケアンズ視察旅行を終えて。
2018/04/22 ケアンズ・ソウルジャーニー
先週1週間、神奈川県議団「国際協力議員の会」の皆様のケアンズ視察旅行の通訳で、色々な場所をご一緒させていただきました。
今までご案内と言えば、女性と巡ることしかなかったので、未知の体験。。「ケアンズに行くと決まってから、探しに探してあなたを見つけた」と、同旅行をまとめていらっしゃる旅行社の和氣社長に言われて、少しでもお役に立てるなら。。とお受けした仕事です。
(お問合せただいた時、たまたま私が日本にいて、ミーティングに連れて行かれたのは横浜にある県庁。内容を全く知らなかったので、ほんとビックリ&かなり緊張でした)
個人的には、小学校まで川崎だったし、大学は横浜。妹一家が海老名に住み、実家は新横浜で遊具メーカーを営んでいて。。と、神奈川県は、馴染みのある場所です。
それでも知らないことはたくさん。帰ってから調べてみると、海、山、工業エリアがあり、横浜や小田原、鎌倉などの観光の他に、お茶や酪農、農業などの第一次産業も盛んと多彩な顔を持つ県でした。
それを踏まえて、ケアンズでも関連性があるものを視察先としてピックアップさせていただきました。
初日は飛行機でほとんど寝ていらっしゃらない中、朝から夕方まで3カ所の視察で、移動距離は何と440km。翌日も300km以上。(強行なスケジュールになってしまいすみません。。)
私の方がフラフラになりましたが、先生方はどこへ行っても超パワフル。きっと、日本ではもっとタフで多忙な日々を送られてるんだろうなあ、とひたすら尊敬でした。
実は、先生方がケアンズに到着された時は雨。バスの運転手さんもずぶぬれで、トレーラーをバスにつなげたそう。どうなるか少し不安でした。
でも驚くことに、バスの中、建物の中にいる時は雨でも、外に出る間だけちゃんと止んで。
低い場所にかかる虹も、数メートル先が見えないくらい濃い霧も、2羽が上下一緒に舞うユリシスも。25年くらいケアンズに住んでいて初めて見ました。
。。何か不思議な力が働いていたような気がします。
オンとオフの切り替え。どんな人も温かく歓迎する姿勢。とにかく優しく、周りをあっと言う間に笑顔にしてしまうユーモア。
ご一緒させていただいた5日間、学ぶことがたくさんありました。
そして、受け取ったこともたくさん!
実は、ご滞在2日めは私の誕生日だったのですが、バスの中で、皆さんがハッピーバースデーを歌ってくださったんです。恥ずかしいけど、本当に嬉しかった。
ケアンズの領事や日本人会会長など数名をお招きした意見交換会でも、「今日は、今回の旅行をコーディネートしてくれたマーフィー恵子さんの誕生日です!」とまたまた皆さんでお祝いしてくださいました。
ものすごい温かい空気に包まれて、何て幸せなんだろう、と心から感謝がわきあがり。
胸がいっぱい過ぎて、何も言えなくなっちゃいました。。
皆さんの歌声がしっかり胸に刻まれています。一生忘れられない誕生日になりました。
どこへ行っても、皆さんが現地の人の声を、楽しげに、でも真剣に聞いていらっしゃるのが印象的だったのですが、後で、国際協力議員の会として20年に渡って色々な国に赴かれ、行く先々で植樹をしたり、帰国後に物資を送ったり、温かな交流や支援をされてきたと、和氣さんからうかがって、なるほど。。と。
ある先生が「一人では生きていけない。自分も他の方に支えられて今がある」とおっしゃっていて、ハートの真ん中にずしんと響いたんです。
先生方みな同じメンタリティをお持ちで、常に周りに対して「自分たちは何ができるか」を考えていらっしゃるのが伝わってくる。
地域を良くしたい。
未来を担う子ども達のために何ができるか。
大切な人、大切なものを守ることに、真剣。
熱く真っすぐなエネルギーと優しさ、スケールの大きさ。
。。そんな、まつりごとをされる方の気高い氣に触れさせていただきました。
「常に現状突破です」と冗談めかしておっしゃった先生もいますが、立ちはだかる壁は、一般市民が思うより大きく多いでしょう。
ご帰国後、お1人お1人のホームページを拝見して、壁を乗り越える原動力の一部がわかりました。
こちら、会の代表、嶋村先生のページです。
「驚かれますが本気です!」をクリックした先には
「自分が地域のために貢献できる事は何だろうか。」
一個人として、議員となる以前から抱いてきた想いの延長に、県議会議員としての活動がありました。「消防団員です」とお話すると、「肩書きだけでしょう?」と言われる事がありますが、わたしは、青少年指導員として、消防団員として、本気で活動しています。
とあります。
他の先生方のページもそれぞれの想いが綴られており、感動しながら拝見しましたが、嶋村先生の「驚かれますが本気です!」が、今回ケアンズにお越しになった国際協力議員の会を端的に表わしている気がします。
全て本気。全力投球。
ご帰国前にさり気なく和氣さんが手渡してくださった手紙。最後の数行で涙がこみ上げました。
「恵子さん、胸をはって、未来の子ども達の為に力強く生き、伝え、広め、そして、さらに幸せになってください。ありがとうございました。深く深く感謝致します。」
強さ、謙虚さ、優しさ、自分と他者への尊厳。
今回出逢った先生方、和氣さんに、より良い社会や未来を見据えた在り方を言葉でない言葉で教えていただきました。
私も今いる場所でできることをします。
このような機会をいただきまして、改めて有り難うございました。