なぜビジネスのビジョンを持つ必要があるの?
2019/12/06 天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス
前回(幸せに長く続くビジネス)の続き。
今って、モノも情報も溢れていますよね。その反動か、「持たないこと」の快適さやクールさが顕になってきました。キャッシュレス、レンタル、シェアリング、クラウドストレージ、クラウドファンディング。。必要なモノは必要な時だけ調達すればいいという発想です。
モノに限らず、あたかもAIがどんどん台頭し、面倒な計算や記憶、最適化などはお任せして、人間は、自分が必要なコトだけすれば良い流れになってきました。
どんどん削ぎ落とされてシンプルに。。
この動きは「必要なコトに集中するために、環境が整って来たよ」というメッセージにさえ見えます。
私たちは今、原点に立ち還ることを促されていると思うんです。
原点って何? ズバリ明確な答えがないだろうかと思っていた時、武学士のレノンリー先生に出会いました。
先生の数ある動画の中に、「五大神勅に基づく志を立てる」というお話があります。
神勅は、日本書紀や古事記に記されている、天照大御神のお言葉のこと。まさに「原点」です。
●天壌無窮の神勅 ●宝鏡奉斎の神勅 ●斎庭(ゆにわ)の稲穂の神勅 ●神籬磐境の神勅 ●侍殿防護の神勅
から成り、僭越ながらわたし的な言葉で書くと、
・日本は、天皇(すめらみこと)によって神意を以って統治されてきた国。権力を主体とした統治は為されるべきではない。
・天皇は稲穂を管理し、民を豊かにしなさい。(お米を主食にしなさい。ー お米は人類のために創造された植物だと言われます)。
・鏡を見て、私(天照大御神)を思い出し、自分の中の神と繋がりなさい。
・祖先を祀って引き継がれてきた祖国を大切に守りなさい。
・国家の和平和合の維持が危機に陥りそうになったら、それぞれの立場で覚悟を決めて力を尽くしなさい。
という内容になります。
国造りの明快かつ崇高な指針として、近代では五箇条の御誓文や、日本憲法、教育基本法などの源になりました。
リー先生は、日本=地球であると伝えてくださってます。
世界中の様々な教えは、ほぼ全て「終わり」(ハルマゲドン、最後の審判、末法思想etc)が予言されている一方で、神勅は唯一「始まり」だけが示されていて、
「五代神勅を正しく踏襲すれば、間違いなく地球は恒久的に平和な星となり、また世界をも変える原動力になる」。
と、希望にあふれる予言でもあるそう。
このご神勅が受け継がれてきた国に生まれた私たちは、人間は”先々まで続く、美しい地球を創る”ために遣わされた存在であることを体現する役割があるのではないでしょうか。
「何をしたら、この目的を果たせるんだろう?」という問いは、多くの現代人が持っている「自分らしく生きたい」という欲求とつながっているように思います。
心のどこかで、生きている間に「先々まで続く、美しい地球のために、自分が貢献できることをするぞ」っていう約束を果たしたいんです。
とてつもなく大きい話に聞こえるけど、あなたが描く美しい地球の姿ってありませんか?
笑顔あふれるとか、個性が発揮されてるとか、争いがないとか。
対象は、家族や周りの人かもしれないし、地域かもしれない。国かもしれないし、世界かもしれない。(今のステージにふさわしい器があります。)
貢献できるのは、芸術だったり、影響を与えることだったり、場を創ることだったり。同じ人でも進化する。
1人1人任された管轄が異なります。
だから、一番もったいないのは、自分にしかできない仕事を、外に探しに行くこと。
「卒なく上手に生きる」知恵や、「誰かが過去に成功した方法」が世の中に溢れていて、簡単にアクセスできるから翻弄されてしまう。
既に胸に刻まれている約束を「思い出す」のだから、自分の純度を保たなければいけないのに。
ピュアな自分を信頼していれば、想像すると胸が高鳴る 損得抜きの理想の世界が浮かんできます。そうしたら「ここに向かう」と定めるんです。周りの人が何と言おうと。
怖いけど、まずは決めて動かないと何も始まらないし、私たちは完璧じゃないから、動く中で軌道修正したらいい。
大切なのは、小手先のノウハウに振り回されない自分の美学を持ち、志に生きることです。
志をビジネスで言うと、理念やビジョン。
クオリティが高いものを提供することは、商売をしていれば最低ライン(昔はいいモノを作れば売れる時代だったけど)。それをミッションにするのは当たり前です。
何のために、質が高いモノやサービスを届けようとしているのか。。違いを生むのは、ミッションを引っ張るビジョンなのです。
ビジョンを言葉にすると。。
約束の言葉が自分自身に響き渡り、ビジョンに向かってエネルギーが集中するから余分なことはしなくなり、自然と行動したくなり、動くことによって、共感する人々と出会う。
エネルギーを伴って広がる言葉が、
1人で思っていただけでは為し得ないことを可能にします。
まるでたんぽぽの綿毛のように、ふわりと風に乗って、あなたの意志を運び、運ばれた場で花を咲かせ、やがて、美しい野原を作るように。
そうして、オンリーワンの存在になっていく。
人を脅したり、焦らして買わせようとしたり(これをしないと、こうなっちゃうよとか、いつまでに買わないと損するよとか)、飾り立てたブランディングをする必要はなくなります。
本心から出た言葉は、説得を超えるから。
崇高な想いを持った、でも等身大のあなたで、今できることを真っ当に重ねればいい。
クラウドファンディングも、公に向けた夢を語る人のプロジェクトに支援が集まっているのは一目瞭然ですよね。
ただし、ビジョンを声高に話した方がいいと言っている訳ではなくて。私も口下手だし必要がなければ言いません。
ビジョンが宿った仕事は、説明しなくても血が通ってるんです。その温もりは分かる人には分かる。
一番純度が高い真実は、お客様との直接の関わりの中に現れる。けれども、自分の仕事を伝える道具として、言葉を持つことは優しさだと思います。
どこかに、あなたのサービスや商品を求めている人がいるから。
(自ら語らずとも、ビジョンや世界観を表現したい方のためにウェブサイトや小冊子を創るサービスを提供しているのはそのためです)
イソップ物語にある、3人のレンガ積みの寓話を聞いたことがありますか?
ある旅人がレンガを積んでいる人に出会い「何をしているのですか?」と質問するお話。
1人は、「見れば分かるだろう。大変な仕事だ。全くついてない」と言い、1人は「家族を養うために働いている。でも仕事があってラッキーだ」と言います。
最後に、楽しそうにレンガを積んでいた青年は、「僕たちは後世に残る大聖堂を創っているんだ!」と目を輝かせます。
旅人が「大変ですね」と言うと「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」と答えたのでした。
どんなビジョンを描いているかで、同じ仕事でも質が全く変わってしまうこと。何より本人の幸福度が違うことを物語っていますよね。
必要なものは必要な時だけ調達すればいいと割り切る人が増えたら、学校や消費の在り方も変わるだろうし、お金も今ほど重要ではなくなります。
すると、ビジネスは、「お金」でなく「人」を見ると言う原点に還ることができる。
ごまかしが効かない、真価が問われる時代がやってきたのです。
「持たないことを選択できる時代」に入った今 光るのは、
1人1人が「美しく続く地球を創る役割をになっている」意識を持ち、
他者とつながって共創していくことではないでしょうか。
つながるために、ビジョンを言葉に。
そして、ほがらかに目の前のことに淡々と取り組みましょう。レンガ積みの青年のように。私も頑張ります。
Soul Business Vision Workshop
ケアンズに住んでいて、ビジネス(個人的な小商いでも)をしている方を対象に、ビジョンを言語化する少人数のワークショップをします!
「なぜ、このビジネスをしているのか:ビジョン」が明確になると、
・目的地が定まって、ブレなくなります
・今行っている仕事で強化するべきもの、手放すものが分かる
・枯れない情熱の厳選に繋がることができます
・商品(サービス)、発信方法など色々なことに一貫性が生まれ、自然なブランディングにつながります。
ビジョンがあると、ビジネスに力が宿ります。でも1人では中々分かりません。対人で引き出し合い、言葉にしましょう。
「魂が喜ぶビジネス」を立ち上げるプロセス(ステップ)についてもお話します。2020年に向けて、今の状態を知って、次に何をすれば良いかの指針にしてください。
■日時:12月9日(月)13:00-15:00
■場所: パウチ(Shop11, 20 Lake St)
■人数:最大6人(残席3)
■料金:$50+GST