アーシングで原点回帰。追い立てられない時間の中で、素の自分の喜びを思い出すツアーにしたい。
2017/08/11 ケアンズ・ソウルジャーニー
昨日は少し遠出して、思う存分、大地を感じてきました。
あまりのお天気の良さにつられて、海辺でピクニックランチをしていたら、次第に潮が引いていって、それはなめらかな、透き通る遠浅の海が現れて。
ところどころ、マングローブが種を落としていて、水鳥もやってきています。遠くには、世界遺産の熱帯雨林と、真っ青な空とぽっかり浮かぶ白い雲。
私たちは靴を脱いで、引込まれるように歩き出しました。
海水が引いた後の地面は、波の後そのままに、やわらかな湿り気を帯びていて、歩を進めるごとに優しい気持ちになっていくのが不思議です。
場所によって、足首を隠すほどの高さの温かい海水が、太陽の落とした光を、躍動感いっぱいに映していました。
足の裏から、地球のリズムが伝わってきます。
限りない慈愛に満ち、規則正しい鼓動。
その鼓動に呼応するように、
不要なリズムは削ぎ落され、
自分のカラダと心が軽くなってゆく。
私たちは、どこまでも続く海と大地の間の散歩を楽しみました。
こんな風に、裸足になって大地とつながることをアーシングと言います。
実は、ツアー開始に向けて、このところちょっと気分が重かったのです。ものごとは「ベストなタイミングにベストな状態で起きる」と信じているし、今までもそうだったので大きな意味での不安はないんです。
でも、果たして今か?というところと、周りに迷惑をかけてはいけない、という気持ちでヘビーになってました。
ところが、この長い散歩のあと、心が軽くなって、自分の気持ちに再び素直に向き合えた。
「ツアー、本当にやりたいの?なぜやりたいの?」。。走ってきた、この数ヶ月を経て今更の原点回帰です。
命を生かす、大地のリズムとつながった私の心は本当にシンプルになっていて、
「もちろんやりたいよ。日本で日々頑張って、頭も心もパンパンになっている方に、ふっと肩の力を抜いてリフレッシュしてもらいたいから」
という正直な言葉が返ってきました。
元を正せば、出逢う方やいただくお便りなどを通して、実感することが多かったからなんですよね。何より、昔の自分を振り返ってこう言いたい。
「そんなに頑張り過ぎなくても大丈夫じゃない?」って。
10年以上前、東京で女性ばかりが集まる1日セミナーに行ったときも、キラキラ素敵に自分らしく起業しましょう!っていうポジティブな内容だったにも関わらず、最新のファッションに身を包むキレイな方々を見て私が感じたのは、「わー大変そう。。」でした。
常に上を目指さないといけないような空気、ライフワークバランスの考慮、見られている自分を意識しながらの日々。。
もしもそれらに疲れている方がいたとしたら、「追い立てられない時間」を作って、素の自分が喜ぶことって何だっけ?と思い出す時間があったら、もっと楽に生きていけるのではないかと思うのです。
ケアンズに長く住んで、今は時計もはめず携帯も持たないことが多い、スローな生活をしている自分にできることの1つがツアーという形。
日々のノイズから離れないと、芯からくつろぐことも、何かに気づくこともできない。旅は日頃の色々から心身ともに解放されるとても良い方法ですよね。
たまたま私が20年以上暮らしてきたケアンズは、自分を見つめ、自分らしく生きるきっかけ作りの場としてふさわしい土地でした。
なぜなら、太古から続く根源のパワーが脈打っているから。
それは、私が昨日の遠浅の海の散歩で感じたような、
触れると、どんどん自分がシンプルになれるもの。
そして穏やかな力をみなぎらせてくれるもの。
感覚は人それぞれだけれど、地球最古の森が放つ空気は間違いなく「濃い」です。
ツアーに関しては、普段お忙しい方に、詰め込み式の観光体験をお届けする気も、無理してワイワイしようとする気もありません。
特別な演出をすることなく、じんわりと何かを感じ、気づき、ゆったり自分を見つめるプレシャスな時間を過ごしていただくことが、私(パウチトラベル)が目指すところです。
そのスパイスとして、自分の価値観を大切に、自分らしく生きる方々と過ごす時間を用意したり、循環農法で作られたものや、オーガニックの地の食べ物を味わっていただいたり、地球最古の森を訪れたりします。
人気の観光スポットを訪れて、流行りの言葉を盛り込んだキャッチコピーで宣伝するツアーだったら割と簡単に創れたと思うけど、「自分の在り方」を見つめるには、「他の方の在り方」だったり、地球に永らく息づいている「リアルな命」を、心で感じる必要があると思いました。
だから、私の20年以上暮らしてきたつながりの中から、自分の心が動いた場所や人を少しづつ選んで、先方を訪ねて話をして共感していただいて、つむぐという、時間がかかるやり方で進めてきたのです。
メジャーではないし、リスクもある。まだ誰もやっていない。というか面倒だし美味しくないので、誰もやりたくないであろうツアーを何故始めようとしているか、そんな原点を浮き彫りにしてくれたアーシング。
思えば、リビングインケアンズという情報誌も、パウチというお店も、同じ道を辿っています。商売っけも経験もうまみもないから止めた方がいい、と言われることばかりやってますね(笑)
閃きを形にするのが楽しいという単純な生き方をしているだけですけど。それが可能な環境、そしてケアンズという場所に感謝です。
今回、私自身が体験したような、ただ気持ちいいとも違う、焦りが消え、シンプルな本質が見える。。地に足が着く感覚を、日頃、健気に懸命に過ごしていらっしゃる日本の方に体験していただけたら、本当に嬉しいです。
パウチトラベルがお届けするツアー
ケアンズシティ散策とアーシングを楽しんでいただける午前中のツアーです。日々アーシングを行う潤さんと、エスプラネードにひっそり息づく生態系について発見したり、カフェに寄ったり。ケアンズやオーストラリアの色んなことを聞きながら、ゆっくり歩きましょう✨
詳細;https://pouch-australia.com/tour4/
ケアンズ高原まで足を伸ばす少人数制のツアー。渓谷や高原など、地球最古の森の濃厚な空気でリフレッシュ。大地に根ざして生きる農家さんとのひとときは、「こんな生き方あるんだ」という気づきをもたらしてくれるかもしれません。