同じ国なのに時差2時間!パースは古き良きものとモダンのバランスが取れた美しい街でした。
2018/03/04 スローライフ日記
オーストラリアは広い国(日本の面積の約22倍)。わかってはいても、実際に移動すると広さを体感します。
この1週間、娘と2人で西オーストラリアの州都パースに滞在しました。北端のケアンズからは直行便で5時間くらい、時差は2時間!
違う空気を吸いたくなって、2ヶ月に1回くらいふらっと他都市を訪れますが、今回初めて国内の旅の様子を書こうと思います。パースがとても新鮮だったので。。
タクシーの運転手さんは、ケアンズという名も知らなかったほど。同じオーストラリアとは言え、パースは隔離された場所にある完璧な街。「世界で一番美しく住みやすい街」と呼ばれている意味がわかりました。整然としてキレイなだけでなく、インフラが充実しているんです。
今回レンタカーはしなかったのですが、交通機関のサービスが行き届いていて困ることはありませんでした。シティ内のバスは無料、電車も網羅されています。
広告が貼られていない、スッキリきれいな車両は「子ども料金しか払っていない人は、大人に席を譲りましょう」など、道徳的なポスターが貼ってありました(笑)。
シドニー、ブリスベン、メルボルンなどは、日本で言うPASMOみたいなカードがそれぞれあって、持っていないと乗れないものもありますが、パースはまだ切符が浸透。駅員さんがチケット売り場の近くにいてくれて、助かります。
私はどう見ても外人なので、大抵向こうから「大丈夫?」と声をかけてもらえます(笑)。行き先を伝えると「1日パスの方が、個別で往復切符を買うより◯○ドル得になるよ。平日は9時からしか買えないから、あと5分待ってから買った方がいい」など、とても親切に教えてくれました。
電車の中でも切符をチェックする駅員さんが見回りに来たりして、人によるサービスが残っていてほっこり。
とは言え、大きなイベントは入場券に交通機関の料金が含まれていて、いちいち切符を買わなくても良いなど、一歩先を行ってる印象です。
美しいスワン川の周囲に広がる街並は、本当にきれい。上の写真は、キングスパークから撮ったものです。芝生も完璧で広々。ピクニックをする人、ウェディング、学生、親子連れ、観光客と、思い思いの時を楽しんでいて、パラダイスのよう。
手つかずの大自然をケアンズで見慣れている私には、この美しくデザインされて手入れが行き届いている自然の姿がとても新鮮でした。
この景色を楽しみながら、朝のカプチーノをいただける幸せ。。
キングスパークは、ホテルから歩いて行きましたが、シティからバスで行けます。そうそう、歩いていて驚いたのが、パースのエクササイズ人口の多さ。時間を問わず、ジョギングする人、自転車に乗る人が本当〜に多くて、気のせいか太っている人を見なかった気がします(笑)
カフェやレストランも、ビーガンやオーガニック系をたくさん見かけたし、パースの人達は健康志向が高そうです。
今日だけで、自転車に乗っている人の数が637人だって。こんな掲示板が街中にあるなんて、エクササイズを街をあげて推奨してる感がありますね。かっちりスーツの人たちの中を、颯爽と自転車が走り抜けます。
一方で、病院の大きさと多さにもビックリしました。他都市と隔離されてても、これなら大丈夫そう。
シティは程よい大きさで、伝統的な建物とモダンな建物が見事に調和されており、気持ち良く散策できます。ケアンズには、あまり歴史的な建物が残っていないので、娘と2人、昔の重厚でアーティスティックな建物の造りに感心することしきりでした。
パースに縁ある偉人の彫刻もたくさんあったけれど、中には茶目っ気ある彫刻も紛れてたりして、楽しい。
また、オーストラリア中にあるチェーン店はもちろん、シャネルやグッチなどハイブランドが並ぶ一画もあったり、個人経営のブティックもあったりで、年齢、趣向問わずお買い物が楽しめる印象でした。もちろん、私たちも色々と買いましたよ(笑)。予想以上におしゃれな街でした。
街中は、カフェ以外でも憩の場がたくさんあり、モールではバスカー達の素敵な演奏に癒されて。。夜には、公道を洗いながら走る市の車を見かけたり、夜だけほんのりライトがつくベンチがあったり。ほんと、細部まで行き届いてる居心地の良い街。
たまたまなのか、フェスティバルが至るところで行われていたのも新鮮。時間的に行けなかったけど、ロゴの可愛さと、アップルサイダーが好きなので気になったのがこちらでした。音楽、アート以外でこんな催しがあるのもパースの懐の深さを感じますね。(サイダーは西オーストラリアの名物みたいです。また行くことがあったら、地サイダーを試してみたいな)
パースの街は観光が主流じゃないから、地元の人に混じれば、よりオーセンティックなオーストラリアらしい体験を味わえる気がします。
川沿いで行われていたフェスティバルの屋台で夕ご飯したのは、満月前夜。月明かりの下、オープンスペースで過ごした素敵な夜でした。そういえば、屋台の食べ物もありきたりのホットドッグなどではなく、凝ってましたよ。お味噌が不思議な料理に使われてたり。
パースは、ワインの有名産地でもあるし、グルメの方が多いのだと思います。娘があるカフェでフレンチトーストを頼んだときは、ベーコンとチリ(辛)チョコレートソースがかかっており、「普通のが食べたい」と言ってましたけど(笑)
さて。パースのシティで感じたのは、多様性は豊かで美しいということ。
古いものと新しいもの。
残すべきことと、改革するべきこと。
多様な文化背景、多様な価値観。
色んなことが、バランス良く共存できるというお手本。
一色じゃないから、より多くの人が生き生きしてる。そんな街でした。