地上の楽園を創るためのシンプルなこと

  2018/09/08  幸せのヒント

大雨による水害、台風、北海道の地震。。と今年は続けて、胸が痛む災害が日本を襲っています。一刻も早い復旧と、皆様の心の平安をお祈りするばかりです。

 

大きな災害のとき、頼りになるのはやはり人間どうしの温かいつながりだろうと思います。

 

昨日、1年ぶりにお会いした富澤さんご夫妻が日本に帰られました。初めてケアンズでお会いしたのは、東日本大震災のすぐ後。

 

長らく住んだ福島の町に恩返しをしたいと、自営業を退職されてから、自費で、しかもご自分たちの力でテーマパークを創ってしまったという、パワフル&ハートフルなお2人です。

「何やってんだ」と冷ややかな目で見られながら、こつこつと完成させて、カフェや遊び場所を備えたパークは、県外からも人が集まる場所に育っていったそう。

ステージでは、趣味のバンドで音楽を奏で、カフェでは美味しいお菓子をふるまい。皆と一緒に楽しむのが大好きなお2人の老後の夢の場所。

それを、震災で一挙になくされました。

 

傷心の中、広い景色が見たい。。と訪れたケアンズで、偶然お泊まり先と近かったパウチに入店されてからのご縁です。

以後、毎年ケアンズにいらっしゃる際、お店に顔を出してくださり、一緒に小旅行したり、ケアンズに購入されたお宅をおじゃましたりして、たくさんのお話をお聞きする機会を得ました。

 

 

楽しみを見つけ、前に向かって進んで行かれている人生の大先輩のお2人の姿は眩しいくらい。

前回、スチールギターを習い始めて、スタジオも自宅に作ったよ、バンドもできた と楽しげに写真を見せてくださったのが、今年はプロ顔負けのスチールギターをご自分で創り(!)、老人ホームでの演奏や、他の人に教えることも始めたとのこと。(すべて無償で)

「80歳だけど、やることいっぱいで楽しくて」とご主人。

ご自宅の1つは、音楽好きな仲間が自由に使えるように開放されていて、3階は宿泊できるスペース。「 私設の公民館みたい」と笑っておっしゃいます。

集まる人が勝手に、家に合いそうな家具や植物を持ってきたり、留守中も手入れをしてくれるのだそうです。

ルールがなくても、思いやりでつながり、お互いが気持ち良く与え合う関係性。温かい絆という、お金で買えない財産を築いていらっしゃる。

これは、富澤さんご夫妻が、与え尽くす方々だから出来上がった世界なのだと思います。

偽善は無理が生じて行く。けれども、楽しいからやってるという軽やかさはいつまでも続く。

自分自身が光っている人だけが、周りを照らせるんですね。

 

 

私は、築いてきたものを一辺に亡くしたことがないから、被災された方の心境は想像すらできません。

絶望の彼方から、人は光を見いだすことができる。

そのことを身を持ってみせて下さったのは、このお2人です。

地上に楽園を創るとは、どういうことかも。

いつまでも、お元気でいてほしい。そんな想いで、空港でお見送りしました。

 

ケアンズ高原の湖

 

ケアンズでは、すれ違いざまに目が合った人と笑顔を交わしたり、知らない人とちょっとした会話するのは普通です。

「あなた日本人?私も今度日本に行くの」なんて盛り上がったり、スーパーで買い物していて「この野菜は、隣の八百屋で買った方が安いわよ」と教えてくれたり。1日振り返るだけで、その場で居合わせただけの人達と会話を交わしてますね。

人なつこいというか自然体。

また、オーストラリアでは、初対面の人に「How are you?」と言います。英語の教科書では How do you do ?だったけど。何か親しみやすくて好きです。

来た当初は、オージーがすぐに人の名前を覚えることにも驚きました。会話の中でたくさん名前を呼んでくれることも。(思い出せないとき、男性には “Mate”という便利な言葉あり)

素敵な習慣だなと思って意識するうちに、私も人様の名前はすぐ覚えますし、ほぼ忘れないようになりました。お店に繰り返しいらっしゃる方のお名前も、大抵覚えています。

商売っ気とかそういうことでなく、1人1人の存在を大切に思えば自然にそうなる。

One of themじゃなく、いつもYou and Iで対峙する。そんな文化が、オーストラリアには普通にあります。

 

 

先日興味深い記事を読みました。

「朝飯前」という言葉は、江戸時代の人が、朝食前に近所を一巡りして声をかけあったり、用水桶の水が減っていたら対処したり、地域のことをやる習慣から来ているという内容。

そして、朝ご飯のあと、人々は午前中は生活費を稼ぐために働き、午後はボランティアをしていたと書かれていました。

働く=「傍楽(ハタの人をラクにする)」であり、午後の過ごし方が、その人の評価につながったそうです。地位や財産でなく、いかに傍楽いたか(人のために役立つことをしたか)、が重要だった

何と粋な考えでしょう!

 

かの時代は、地上の楽園が、きっとそこかしこに広がっていた。

江戸は、火事が多かったことで有名ですが、助け合いながらユーモアを持って生きていたんだろうと想像します。

 

自分が楽しむ。周りの人を大切にする。

義務感や見返りの期待のない、思いやりを1人1人が暮らしの中で実行していったら、世の中は変わる。

大自然の前では為す術を持たない私たち人間が、地上の楽園を創るカギは、そんなシンプルなことなのではないでしょうか。

 

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幸せのヒント

マーフィー恵子


パウチ店主・パウチトラベル主催。オーストラリア・ケアンズに93年から暮らす。95年に現地情報誌を創刊、発行人を経て現在は「ピュアな自分を生きる」をテーマに活動中
● 詳しいプロフィール