ケアンズから北西300kmの別世界。ローラで行われる、2年に1度のアボリジナル・ダンスフェスティバルへ。

※2015年に書いた記事のリライトです。今年また開催されるのでご参考までに。

 

「そもそも何でオーストラリアに来たの?」と尋ねられた日から、1990年にやってきた頃のことが少しづつ蘇ってきて、原点に立ち戻りたくなり、思い立って出かけたローラ。私がオーストラリアに来た1番の理由は、アボリジニの壁画を見ることだったから。

偶然にも、2年に1度のアボリジナル・ダンス・フェスティバルが2週間後、というタイミングでした。

 

 

クイーンズランド州北部の部族が集い、祝う特別な日。

舞台は、昔ながらの、大地。

 

 

照明や演出はなく、淡々と、異なる地からやってきたダンサー達が、故郷の踊りを披露します。

 

 

あくまで自然。

観客を喜ばそうとか、盛り上げようとか、そういう計算はなく、純粋に自分たちの部族のエッセンスを見せてくれました。途中、観客の人も輪に入って大盛り上がり。

 

 

出身の地によって、コスチュームやボディペイントが違のは、取れる土や、植物が違うからでしょう。

大地に馴染む佇まいが美しい。砂埃が、まるで舞台のスモークのように、彼等の褐色の肌だけを輝かせます。

 

 

どの踊りも、決めは足をしっかり大地に着けて、両手を大きく開いたポーズ。

まるで地球からのパワーを全身で受け止めているようにも見えます。

 

 

誇りに満ちたダンスを見せてくれた、ロックハートリバーが今年の優勝者。ケープヨーク半島のすぐ南側に位置する場所から、はるばるやって来た皆さんでした。

 

 

地の底から響くような、1つの音が何重にも重なっているような、不思議なディジュリドゥの音色を目を閉じて聴いているだけで、異空間を漂う感覚になります。

 

 

今年は、このフェスティバルのために、4000人以上の観客の方が様々な国から訪れたとのこと。

長い間続いてきた、部族、家族の集まりが、今、人種や国を超えた人々がつながる場に。とてもアーシーな3日間だったに違いありません。

 

 

ローラの空気は清らかに澄んでいて、太古の昔から祭典の場が行われてきた、選ばれし土地であることを肌で感じました。

 

 

これ以下もこれ以上も望まない、

すでに在る今という時を大切に慈しむ。

そんなフェスティバルが

これからも続いてゆきますように。

 

 

 

 

ローラダンスフェスティバル Laura Dance Festival

オフィシャルウェブサイト
http://lauradancefestival.com/

場所:ローラ (アクセスについては下の記事をご覧ください。ケアンズから車で3.5時間くらいです)

ケアンズから1泊2日の小旅行〜ローラの壁画にて

日時:2017年6月30日〜7月2日

入場料:当日ゲートでも購買可能。前売り券はこちらから

●ウィークエンドパス
Adults – $150.00 Children – (5 – 15 years) – $50.00

  • ●1Dayパス (7月2日のみ適用)

Adults – $60.00 Children (2 -15 years) – $25.00

インフォメーション
場内には、屋台などが出るので食べ物、飲み物を買えます。

トイレもあり

ほとんどの人が、フェスティバル会場近くでキャンプするようです。途中モーテルもあり、私たちはそこに滞在しました。

 

アボリジニの聖地・教え, ケアンズ観光情報

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