「こどもはママのちっちゃな神さま」
2017/06/20 海外子育てエッセー
ワニブックスさんから、素敵な本をご献本いただきました。
こどもはママのちっちゃな神さま
可愛らしい表紙とタイトルだけで、キュンとくる一冊。でも中身はずっしり335ページもあります。
著者は、親子セラピストとしてご活躍中の長南華香(ちょうなんはなこ)さん。
親子セラピーなどの教育事業、子どものグッズのデザイン、絵本の構成デザイン、有名キャラクターのJAPAN-BASICデザイン、知育商材のブレイン業、幼児向けのキャラクターグッズの企画開発・構成・デザインを手掛ける株式会社Cherishの代表取締役でもいらっしゃいます。
ブログや動画を拝見した勝手な印象は、何て可愛らしい方だろう。。輪郭を覆う白い光が背景と溶け合ってるみたいな。ふんわり優しい空気感。でも、本を読ませていただいたら、ご自身のママとしてのリアルな想い、他のママを勇気づけたい、という強くまっすぐな使命感を感じました。
地球の最少単位であるママが幸せになることで、周りにもハッピーが伝播していく。長南さんは世界平和につながる家族の在り方を、愛をもって導く指導者です。
本の冒頭に、こんな風に書いてあります。
ママがこどもを救うんじゃなくて、実はこどもがママを救っていたんですよね。
これはどんな親子も例外なくです。
一見、手こずらせることをやらかしてくれるこどもたちも、ママを助けるために生まれたそう!
2,500組以上の親子カウンセリング、そして2,000組以上の方に講座・ワークショプを行ってこられた華香さんの言葉だけに、説得力がありますね。
こどもはママのちっちゃな神さまには、命の意味をスピリチュアルな観点から伝えたり、不妊や流産、ハンデキャップについて、お姉さんタイプなど、タイプ別のママへの具体的なアドバイス、ママがより自分らしく生きるためのワーク、最後には「胎内記憶」の第一人者である産婦人科医、池川明先生との対談も収められています。
まさに、「こどもが生まれる前に、お空の上からママを見ていた」と同じように、
雲の上の大きな視点から次第に地上に降りてきて、
今を生きる私たちに焦点を合わせてくださった
とっても分かり易い内容。
第1章:こどもは地球を守りに来たちっちゃな神さま
第2章:ママとこどものハートは見えない糸で結ばれているよ♡
第3章:どんなこどももミッションを持って、ワクワクしながら地球にやって来る!
第4章:この症状って、こどもはママに何を伝えようとしているの?
第5章:あなたはどのタイプ!?5つのタイプ別ママへのお土産診断
第6章:グッバイ、罪悪感!ようこそ、本当の私♡
手元に置いたら、「愛しさ」という懐中電灯を持って、子育てのトンネルを進んでいけそうな一冊。抜けたところにあるのは、眩いばかりの光!
私事でいうと、自分の子どもに対してはずっと天からの授かり物を預かってる気分で、子育てはわからないことだらけで必死だったけれど、こども扱いはしませんでした。実はこの子達は、色んなことをわかっている「魂の存在」だ、と思っていて。
なぜかというと、妊娠中に、もう絶対的に、子どもは自分のものじゃないと感じてしまったから。
明日は月齢3ヶ月に入るから、ここを発達させようとか、そんなこと考えなくても、ちゃんと毎日お腹は大きくなっていくんです。
自分ではない命が自分のお腹に宿り、私の意志とはまったく関係なく育っていくとう体験を通して、目に見えない大いなるものの力に生かされているということを、体で実感させてもらいました。
妊娠中は、雲の上を歩いているような、フワフワした気持ちいい日々。(ホルモンの関係もありますね)本当に、自分の中に宇宙が広がっているような感覚でした。
完全なる委ねの安心感。そして、
自分のお腹の中の神秘への畏敬
を毎瞬間感じていた。だから、生まれてくるのは「神さま」だってこと、深く共感します。
実際、息子が生まれたときは帝王切開で、お医者さんがご対面させてくれたとき、ぬらぬらと青白く光る太いへその緒と、大きな赤ちゃん(4kg以上もありました)を見て、宇宙の一部が降りて来た。。と感じたものです。本当に神秘的でした。
娘を妊娠していた時、夢うつつでいたら、お腹から話しかけてきたこともありました。
「ああ、もうすぐ会えますね。インド時代の◯○です。一緒に◯○をした」と言う。夢だとは思うけれど、本当に驚いて、もしかして同志だった人なのかなあなんて想像して。そうすると余計に、私の子ども!という意識が少なくなってしまうのでした。
本には「お腹の赤ちゃんは、おへその窓から外の世界を全部見ている」とも書かれていました。そして、生まれる前の記憶を持つ子が、たくさんいるそう。
生まれる前の空の上での記憶のことを専門的な言葉で「胎内記憶」と呼んでいます。
産婦人科医の池川明先生が集めたデータによると、胎内記憶を年少さんで40%、年中さんで30%、年長さんで40%の子が覚えているそうです。(P106)
池川先生は、各国でデータを取られていますが、どこでもほとんど同じストーリーをこども達は語るのだとか。
やっぱり、こどもは間違いなく「魂の存在」だと思います。
それも、「地球をおそうじしにやってきた」とても尊い魂。
どんなおそうじをしているかと言うと、「地球に蔓延する”自分本位のエネルギー(嫉妬、自分責め、執着など)”を取り除いている」のだそう。
人々を活発に動けなくするこの想念を循環させて、生命力を潤わすために、こどもたちは地球をおそうじしに生まれてきた、と華香さんはおっしゃいます。
そんな尊い魂が、選んで生まれてきてくれたのかと思うと、畏れ多いし、感謝しかありませんね。。
実は、このブログに載せようと昔の画像データを見ていたら、涙が止まらなくなってしまいました。写真の中の子ども達は、表情豊かで、本当に100%生きていて。もっと色んなことをしてあげられたんじゃないか、私、仕事ばっかりしていて悲しい思いをさせたんじゃないかという罪悪感、あとは自分でもわからない感情があふれでた。
パラパラめくったページの中に、こんな一節を見つけて救われました。。
私たちを苦しめる罪悪感ってどこから生まれると思いますか?
それは…「神さまから離れたとき」に生まれます。〜中略〜
離れるときって、大抵私たちの成長だったり次のステージに行くプロセスだったり、新しい体験をするときだったりします。
だからこそ、そんなとき、あなたは、友達や、元恋人や、両親からもらった愛の分だけ、「その分絶対に幸せになる!!楽しむぞ」と思って離れると、スッキリする感じがしませんか?
それは、その方からの愛を受け取って「ありがとう」と感謝している証拠でもあるんですよね。(P270)
もともと、私たちは皆大きな1つの光(神さま)だった。そんなワンネスの思想についても、この本には書かれています。
私は、もしかしたら、こども達からもらった愛を、きちんと受け取っていなかったかもしれません。
今日は、普段、意識してなかった感情がぶわーっと出てずいぶん泣いて。。
自分で勝手に持っている「罪悪感」を「感謝」に変えるときが来ているんだ、と気づかせていただきました。
自分を赦す第一歩を踏み出せた記念の日。
本にはこんな一節もありました。
「母親が自分を責め始めると、こどもも、ママを幸せにしてあげられなかったと、自分を責める癖を持つ」。
それがこどもの心に傷を作り、「私は力になれないという自己嫌悪感」を抱くループにはまるそうです。
このループを断ち切るには
母親が「自分自身」を生きること。
それがこどもの幸せにもつながるんですね。
。。うちの子たちはもう19歳と16歳だけど、今からでも、私が罪悪感という重たい鎖を断ち切って、自分の命を輝かせよう。
そう強く思いました。
本には、本来の自分の輝かせ方も載っていましたので、抜粋しますね。
本当にどんな声が自分の中から聞こえてきても全部、その感情を肯定してあげるのです。
「自分責めの癖が直らない自分でも、いいんだよ!」とまたくるんであげる。どんな自分が出てきても「いいんだよ」でくるみ続けてあげると、自然と全肯定できるようになってきます。
愛とは、憎しみも怒りも悲しみも、すべてを包むもの。それが腑に落ちると、自分を責めることがなくなってくるので、自分のなかのエネルギーが統合されていき、本来の自分が輝き出します。(P297)
こどもは、ママが本来の自分で生きられるように、愛のエネルギーでママも一緒にくるむ。ママを決めて、これから地球に降り立とうとするこどもたちが何よりも願うのはママの幸せ。
「何よりもママを守りたい」と思う理由は、「地球はママの星だから」だそうです。
女性=創造の源。子宮=神さまが住む場所=地球。だから
地球=ママ。
そして、パパは地球を囲む宇宙なんですって。
(前に書いたブログ「地球はひとりの女性である」ともリンクするなあ。。)
華香さんの言葉をそのままお借りすると「子宮はとても感情豊かな臓器で、子宮を持たない男性は、穏やかで洞察力があり、包容力、叡智に優れている存在。」
宇宙なしで、地球は存在できない。男性なしでは、私たちは生きていけないんですね。
現在子育て中のママさんに向けて書かれた本だと思いますが、未婚の方でも、こどもがいない方でも、私のように子育てが終わった世代でも、そして男性でも。。
かつて、こどもだった私たたちが、なぜ地球に、この母のもとに生まれてきたのか。。忘れてかけていた大切なことを思い出させてくれる、深い一冊です。
※読みたい方にお貸ししますね。パウチ(Shop11 Village Lane 20 Lake St)に置いておきます。