五行の図からの気づき。

  2024/03/19  幸せのヒント

月に1度、ヘッドスパのお客様あてにニュースレターをお送りしています。(SNSが苦手でして。。)

3月号は、20日に昼と夜の長さが同じになる秋分(日本では春分)があるので「バランス」をテーマに書こうと思い、切り口として浮かんだのが「陰陽五行」という中国発祥の教えでした。

(宇宙から人事にいたる森羅万象を、木、火、土、金、水の5つの元素の循環、与えあう影響などから説明する思想です。)

ちなみに、占星術では各星座の特質を土、火、水、風の4つに、インドのアーユルヴェーダでは生命エネルギーを火、土、水の3つに分類しています。

それぞれについて調べるうちに、少し混乱してきました。

「木」や「金」の概念は五行以外にないし、「風」は五行にない。風や雷は、五行の「木」に相当するという記事も???

お手軽にインターネットで情報を取ろうとしても、なかなか自分のものにはなりません。

ネットから離れて、ノートとペンを取り出しました。

わける
わかる
わかつ
わする

。。何となく、手が動くままにひらがなを書きながら、

もともと一つだったものが分かれることで分かり合い
お互いに対する感謝が生まれて、分かち合う。
少し豊かになった存在が再統合されて、ゆるやかに次元があがっていく。

分けるって、愛の智慧なのかも。なんて思ったりしました。

 

あ、ニュースレターのネタを探してたんだった。。分類について続けます。

日本では四魂(荒魂:勇、和魂:親、幸魂:愛、奇魂:智)という考え方があり、実は分類外の「直霊(なおひ)」が肝になっています。

ユダヤの生命の樹では、軸になるのは4つで、鍵を握る「ダァト」は描かれずに隠されています。

偶然にも、分類に入っていない5つめが本当に大切なところのよう。

そうなると、「五」行がやはり気になってきました。

占星術やアーユルヴェーダの分類にない「木」の概念って何だろう?

木と言えば、私の中では生命の樹。

以前させていただいていたセッションでも、存在(魂)を樹になぞらえて、しっかり大地(土)に根をはって、天に向かって強い幹を伸ばし、あなたらしい美しい樹を育てましょう、とお話していていました。

生命の樹のジグザグの線は稲妻が地上に落ちる姿と言われていて、「風や雷」が五行の「木」に重なる、という説明も何となくイメージできます。

 

 

そうしてニュースレター用に描いた図を眺めていたら、樹(魂)が育つ過程に見えてきました。

「木」が生を受けた原初の姿は「火」。色が示す通り、赤ちゃんのように生まれたての無垢なパワーで、恐れも知らず進んでいく。(火の星座の牡羊座にも現れてますね)

次に少し成長して、地に足をつけてやるべきことをやりながら社会性や周囲とつながる喜びを学ぶのが「土」。

次に、鋼(はがね)をまとって自己を確立していくのが「金」。

そこを過ぎると、自分はありながらも委ねの境地、分かち合いに至る「水」となる。

私たちは、各階層を行ったり来たりしながら、少しづつ人生のステージを上がっていく。

木や火や土や。。眼に見える自然界に重ねているのでイメージしやすいと思いますが、いかがでしょう?

 

五行の思想は、食、風水、漢方、東洋医学など様々な分野で活用されています。上の図は各元素に対応する「感情」のみ表しました。ニュースレター用に作ったので英語です。

 

更に、刻々と変わる感情をつかみ、中庸(ゼロポイント)に戻るヒントが描かれているという見立てもできます。

円の外側に書かれている感情は、本来の状態。

」は成長、情熱。リーダー気質。活発さ。「」はハートが開いていて楽しく、創造的。「」は思いやりがあり、信頼され、地に足がついている。「」はけじめがあり、成功していて、公正であり、整合性がとれている。「」は満たされていて、自由。自分がありながらも流れるよう。

一方、円の内側に書かれている感情は、バランスが取れていない状態です。

」は怒りや支配、「」は悲しみ、愛されていない感、「」は心配、考えすぎ、納得できない感、「」は悲しみや憂鬱、自己防衛、「」は恐れや真実から目をそらすなど。

図を眺めていると、ああ、今こんな気持ちにひたっているなと俯瞰したり、感情の正体をつかむのを助けてくれます。

例えば、心配ごとで胸がいっぱい、という「土」の時は、本来の共感力の高さが裏目に出てしまっているのかもしれないとか。

「木」のイライラが止まらない時は、何かに情熱を注いでいるのに理解されないもどかしさから来ているのかもしれないとか。

感情は、何かを伝えたくて表に出てきてくれているエネルギーだから、存在を認めてあげると、ずいぶん浄化されるんですよね。

 

俯瞰から一歩進んで、感情のバランスを取りたい時もあるでしょう。

そんな時、五行の「木は土を耕し、土は水を止め、水は火を消し、火は金を溶かす」という摂理を表す「相克」という考え方が役立ちます。

克(逆側のエネルギー)を利用することで、感情をニュートラルに持っていくのです。

例えば、なんか寂しい、愛に飢えてる。。「火」のネガティブ感情に支配されているときは、上の図の星形矢印の逆側にいる「水」を見てみましょう。

「水」の満たされ感、流れに乗っている姿、自由さなどをイメージしたり、「水」に関連する精油を使ったり(陰陽アロマで検索すると分かります)、実際に水辺に行ってもいいかも。

 

また、人間関係のバランスには「木は火をおこし、火は土になり、土の中は金が含まれ、金の器は水を溜める。水は木を育てる」という、生かし合う循環=「相生」の考えが役立ちます。

何でこの人こんなに怒ってるんだろう(「木」)と感じたら、木を育てる「水」のごとく、ただ自然体で付き合うのが良いかもしれない。

仕事仲間がよろいを着て自己防衛ばかりしているとき(金)は、母なる大地(土)のごとくどっしりと信頼してあげていたら、かたくなさが溶けてゆくかもしれない。

云々。

もっとも、自分がニュートラルだったら相手も共振すると思いますが。。

 

 

魂の成長も人間関係も、五行の法則だけで片付くものではありませんが、自然界があらがいようのない真理を示してくれていることに間違いはありません。

無駄なものは何もなく、一つ一つは意味があって存在していること。

お互いが影響、生かし合いながら一つの世界観がなりゆくこと。

循環を通して、高みに運ばれること。

これらは、個人レベルにも、共同体レベルにも通じます。

分類するという知恵を通して、気づかせていただきました。

 

更に、バランスという点に言及するならば、日本が古来より、清めることを大切にしてきたのは、中庸(ゼロ)が一番パワフルで、創造的な状態だからです。

感情があるからこそ人間らしいし、ドラマも生まれます。

ただし、感情にのまれていると、すべてを生み出す源、ゼロポイントから離れてしまう。

感情を抱きしめ、その出どころを知ろうと努めたあとは有難うと心の中でささやいて、ニュートラルな状態に戻るよう心がけたいですね。

そんな在り方が、家庭、職場、コミュニティ。。調和の取れた世界を創ることにつながってゆくのだと思います。

 

ということで、ヘッドスパのニュースレターには簡潔な文しか載せませんでしたが、1日以上を費やしてしまった次第です(笑)

せっかくの機会なので、Balancing Head Spaと題して、ご希望の方は、五行の感情に対応するエッセンス(漢方薬、西洋の薬草、バッチフラワー、ホメオパスメディスンなどのブレンド)を使います。先日のお客様は「あら?私泣いてるわ」と驚かれてました。このブログを読まれているのは、日本にいる方がほとんどですが、もしご興味ありましたらこちらからご予約いただけますので、どうぞ 🙂

 

幸せのヒント

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