デザイン、つながり、温故知新。

8月に入って、クライアントさん達の動きが活発になってきています。動画を撮り始めたり、方向性がカチッと決まったり、新サービスが生まれたり。

ケアンズのラーメン&和食のお店 FOUR CINQさんも、13日からハッピーアワーを開始されました!

メニューデザインを手掛けさせていただきました。 内装のテーマ「昭和レトロ」に合わせています。

 

コロナウィルスの影響で、飲食業界も大変な打撃を受けていますよね。特にロックダウン中は、できることにトライした所、その間閉店した所など様々でした。

FOUR CINQさんは前者で、テイクアウェイ(お持ち帰り)に力を入れ始めました。

そして「お店を少しづつ変えて行きたいんです」と言って来られた時は、なんて前向きなんだろうと拍手したい気持ちに。

手始めに、デッドスペースだった一角に布を貼ってイメチェンしました。(ペンキ塗装は匂いや時間の関係で難しいので)

なぜか真紅が思い浮かんだので(あっシンクって店名とリンクですね)、ふさわしい布を探し、アクセントに和柄を加えて。

まだまだ手を加えるところがあるので、お客さん目線で色々考えながら、家具屋さんや小物屋さん廻りをしています。

 

 

私が商いをする時は、ビジョン、ミッション、コンセプト、そして「自分の気持ち」を大切にしているんですね。

お客さんは神様かもしれないけど、基本的にやってる本人が楽しくなきゃ!

オーナーのMasumiさんが「黄色が好き」とおっしゃったので、内装にも散りばめたいし、ハッピーアワーメニューの背景色にも取り入れました。

 

内装は、ソーシャルディスタンスなどの規制が色々とあって思い通りにいかないけど、空間を創るのが好きです。コンセプトに沿った世界観を目に見える形にしていくのが楽しい

自分のお店(パウチ)も、開店前に内装作ってた時が一番燃えてたかもしれません(笑)

 

ケアンズ産のいいモノを扱っているので、作り手さんの温もり、伝統、地元感を意識した内装です。自分のファームにあった古い馬小屋の扉がアクセント。

 

ドリンクメニューほかのグラフィックデザインもさせていただいているのですが、大事にしているのは、空間であっても紙であっても「つなげるデザイン」であることです。

一つは、次に何をしてもらいたいか/お客さんは何を望むかを意識した、行動につなげるデザイン

一杯飲んでいる間に、家族用にお持ち帰りを頼もうかな、と思うんじゃないかとか想像します。私の店だったら、そこから作り手さんを訪ねるツアーが生まれたりしました。

あとは、提供側の想い・コンセプトと、お客さんの心をつなげるデザインができたら良いなと思っています。

 

話は戻って、FOUR CINQさん。

このお店のパワーの源は、オーナーシェフのJunyaさんの技術や創作性と、お店を明るく切り盛りするMasumiさんご夫妻のあったかいチームワークだと思うんですね。

3人のお子さんを育てながら、夫婦でお店を経営するなんて、絆がないと無理だから。

ランチが終わって、ディナーが始まるまでの間、Masumiさんがお子さんを学校に迎えに行ったり、習い事の送迎して、そこからまた夜遅くまで働く姿を見ると、頭が下がります。

 

スープを仕込み中のJunyaさん。本物の豚足を、業者さんが肩にかついで運んでるのを見てぎょっとした私です。

 

純也さんは19才で料理の世界に入り、割烹料亭や懐石料理などを中心にキャリアを積み、ハイアットリージェンシー大阪の和食料理長も勤めるなど、料理道を真摯に進んでこられた方!

FOUR CINQのオーナーシェフになられてまだ一年半くらいだけど、元々あったラーメンに加えて、次々と創作メニューをリリース&検証されています。

職人さん気質の裏には「時代の一歩先をいく味にこだわり、感動、満足感を与えられる存在でありたい」という想いがあるそう。

Japanese Comfort Foods with Neo Modern Twist

。。そんな言葉が浮かびました。

 

私としては、グルテンフリー麺を選べたり、「ライムラーメン」があったり、ラーメン半量で餃子やサラダ付きのハーフラーメンセットがあったりといった、さりげない心遣いが嬉しい。

セットメニューについてるサラダの野菜も、オーガニックなんですよ。(ケアンズ高原でオーガニック栽培をされているTakaさんから仕入れてらっしゃいます)

一番人気は、王道のとんこつラーメンだそうですが、何故かJunyaさんが手掛けると洗練された感じなんですよね。

どのお料理も、見た目きれいじゃないですか?↓

 

 

今回のロックダウンで、つくづく飲食店の有難さが身に染みました。

家賃を払って、毎日何人来るか分からないお客さんのために従業員さんを雇って、仕入れをして、時間をかけて料理をして。。本当に大変なことです。

食べ物はオンライン化できません。

でも、飲食店がどれだけ私たちの暮らしに彩を添えてくれてるか。街並を楽しくしてくれてることか。

今日は外食しよう!と思うとワクワクしますし、アルフレスコのカフェで楽しそうにお茶する光景が消えてしまったら、ほんと味気ない。

もちろん、飲食店だけでなく全ての商売と私たちはつながりあっています。

昔から、できる限りローカルの店で買い物しているのですが、コロナウィルス のお陰で、余計に意識するようになりました。

私が小さい頃は、母は買い物カゴを持って(ビニール袋がなかった)、近所の八百屋さんや魚屋さんやパン屋さんなどに通ってました。おじちゃんが、旬のものとか教えてくれて、楽しそうに会話してた。

ほんの40ー50年前の話です。

さっき、Neo Modern って言葉を書いたけど、アフターコロナは、暮らし全体が回帰しながら新しい形になっていく、温故知新の動きが盛んになるだろうと思います。

今いる場所で、今の自分ができる仕事をして、そして思いやりをもって周りとつながっていきたいですね。

 

FOUR CINQさん、ランチはもちろん、夕方も5時から営業されています。ささっと食べられるラーメンも、美味なアラカルトも、生ビールも、オーナー夫妻一押しの日本酒もグラスで楽しめますよ。

お近くの方、ぜひお寄りください!(お持ち帰りはオンラインでもオーダーできるそうです。)

 

天職・魂が喜ぶ 天分ビジネス

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