ケアンズ高原産の豆を店内で焙煎。極上のコーヒーを味わえるお店 Kuranda Rainforest Coffee
2017/09/05 ケアンズ観光情報
野球で、一投入魂という言葉がありますけれども。
1杯1杯に入魂してる。。そんな極上のコーヒーを味わえるのがキュランダ・レインフォレスト・コーヒー。
昨日、ドライブの途中で美味しいコーヒーを飲みたくなり、久しぶりに立ち寄りました。
観光地キュランダの裏通りにひっそり佇むお店に、常連客の方がひっきりなしに訪れます。
「1つはソイラテ、お砂糖1杯、1つはフラットホワイトのお砂糖抜きですね」。。「いつもの」の一言で、お気に入りの1杯が手際よく淹れられていく。
Junさんの、美しく無駄のない動きに見とれます。
私が前回来たのはずいぶん前なのですが「恵子さん!カプチーノのお砂糖抜きですよね」って、覚えていてくださってビックリ。プロってこういうことなんですね。
店内は素朴で、こじゃれたインテリアで雰囲気を創ろうなんて意図がない。「コーヒーを楽しむ」こと以外を削ぎ落した潔さが漂います。
昔、使わなくなったコーヒーマシンをお渡ししたことがあるのですが、仕事(当時は別の職種)が終わった後も美味しいコーヒーの淹れ方をずいぶん練習されてたのを思い出します。
こんなに1つのことを真っすぐに追求できる方ってすごいなあと、その頃から感心することしかり。
念願のコーヒーの道に入られた後の努力は、私なんかには到底わからない。
わかるのは、行く度に洗練されていくコーヒーアートだったり、一口ごとにテイストが微妙に変わる深さだったり、1杯ができるまでの無駄のなさだったり。
もう何年も、毎日毎日、一杯をより美味しくすることに情熱を注ぐ。その繰り返し。
自分の仕事が大好きで、心を込めて働く姿を本当にリスペクトしています。
さて、そんなJunさんが淹れてくださったカプチーノがこちら!
フロスの盛り上がりに目が釘付けです!
「まるでスフレみたいでしょう。オーナーのブレンダさんの新レシピなんですよ。カプチーノはまずこの上の部分を楽しんでいただきたいです」と、少し長めのスプーンを渡してくださいました。
こんなカプチーノはじめて。
ふわふわ口の中で溶けてしまうんだけど、何だかコーヒーにたどり着くまでが楽しい(笑)。
「うちの店は陶器のカップは使わないんです。ぜんぶガラス。ミルクの分量や、底に行く程コーヒーの味が強くなっていくのが、色でわかりますよね。ごまかしが効かないんです。」
わ、ほんとだ。
お話を聞いていると、コーヒーの奥深さのほんの一部分に触れることができます。すると、やっぱり味わいも深くなるのです。
コーヒーって単なる飲み物を超えていますよね。淹れる方にとってはアートだと思うし、私にとってはリフレッシュの時間を提供してくれる特別なものです。
バリスタさんの腕の高さはもちろんのこと、こちらのコーヒーの美味しさの秘密は豆と焙煎にもあります。(Junさんは焙煎士さんでもあります)
海外から仕入れた豆を使う店が多い中、ここでは、ケアンズ高原・マリーバのコーヒー豆を、10年以上に渡って店内で丁寧に焙煎されているんです。鮮度を保つために、少しづつ。
ケアンズでコーヒー?って意外かもしれませんが、実は、オーストラリア全体のコーヒーのうち9割近くは、マリーバで栽培されています。(「コーヒー生産諸国を悩ます深刻な害虫、害病が非常に少なく、高品質のアラビカ豆を生産するのに好条件の揃った環境」なのだそう。)
オーストラリアのコーヒーは、国際的な評価が高いけれども、産出量が少ないため希少性があり、手に入りにくい。故に、知る人ぞ知るコーヒー。
私も最初は、地元産の豆?と思ったのですが、とてもスムーズで飲み易く、今ではどこのコーヒーよりも好き。でも残念ながら、ケアンズシティのカフェで味わえるところはありません。ここキュランダまで来ないと。。(店内で焙煎しているカフェ自体ほんと貴重!)
キュランダ・レインフォレスト・コーヒーさんは、ホットコーヒーだけでなく、水出しコーヒーもなめらかで素晴らしい。
本格派の名店が、高原の裏通りにあるってところが、逆にプレミアム感を高めている気がします。
オリジナル焙煎のコーヒーについてキュランダ・レインフォレスト・コーヒーHPより拝借。おみやげにも良いですよ。
●マイルド
ほのかなキャラメル風味とチョコレート風味のようなハーモニーが特徴です。
深みと自然な甘みがあって飲みやすいコーヒー。
<こんな方におススメ>
アメリカンのようにサラッとコーヒーを味わいたい方!
●ミディアム
弊社の一番人気になります。
豆の焼き具合により美味しいコクがあります。
程よい苦味でコーヒー好きな方は砂糖なしでも楽しめます。
<こんな方におススメ>
香り、コク、味わいのバランスがとれ、ホットでもアイスでもしっかりと楽しみたい方!
●ストロング
力強い香りと苦味が特徴です。
コーヒー通の方は苦味の奥から豆本来の多様な香りや甘味を楽しめます。
<こんな方におススメ>
アイスコーヒーやミルク多目のカフェラテ等で後味の「キレ」を楽しみたい方!
Kuranda Rainforest Coffee: Shop 10, 17 Thongon Street Kuranda
グローバルな時代になったけれど、自分が住んでいる土地でできることを淡々と真摯にこなし、自分の喜びを他の人と静かに分かち合う在り方。
それは、いつでも私の尊敬の対象だし、自分もそうでありたいと意識しています。
少し前までは、拡大、合理性、スピードを追い求める仕事がすごいと思われていました。でも「自分」や「自分のビジネス」の欲が生むのは競争です。
今は、スローでも、本質的な在り方が幸せを生む時代。他人との競争なんて超えてしまうほど、純粋に自分の喜びを追求すればいい。そんな風に思います。
さあ、心のこもった1杯で充電して。
そんな仕事を続けている方に会うため、更に車を走らせました。