ケアンズから北西300kmの別世界。ローラで行われる、2年に1度のアボリジナル・ダンスフェスティバルへ。
2017/02/16 アボリジニの聖地・教え, ケアンズ観光情報
※2015年に書いた記事のリライトです。今年また開催されるのでご参考までに。
「そもそも何でオーストラリアに来たの?」と尋ねられた日から、1990年にやってきた頃のことが少しづつ蘇ってきて、原点に立ち戻りたくなり、思い立って出かけたローラ。私がオーストラリアに来た1番の理由は、アボリジニの壁画を見ることだったから。
偶然にも、2年に1度のアボリジナル・ダンス・フェスティバルが2週間後、というタイミングでした。
クイーンズランド州北部の部族が集い、祝う特別な日。
舞台は、昔ながらの、大地。
照明や演出はなく、淡々と、異なる地からやってきたダンサー達が、故郷の踊りを披露します。
あくまで自然。
観客を喜ばそうとか、盛り上げようとか、そういう計算はなく、純粋に自分たちの部族のエッセンスを見せてくれました。途中、観客の人も輪に入って大盛り上がり。
出身の地によって、コスチュームやボディペイントが違のは、取れる土や、植物が違うからでしょう。
大地に馴染む佇まいが美しい。砂埃が、まるで舞台のスモークのように、彼等の褐色の肌だけを輝かせます。
どの踊りも、決めは足をしっかり大地に着けて、両手を大きく開いたポーズ。
まるで地球からのパワーを全身で受け止めているようにも見えます。
誇りに満ちたダンスを見せてくれた、ロックハートリバーが今年の優勝者。ケープヨーク半島のすぐ南側に位置する場所から、はるばるやって来た皆さんでした。
地の底から響くような、1つの音が何重にも重なっているような、不思議なディジュリドゥの音色を目を閉じて聴いているだけで、異空間を漂う感覚になります。
今年は、このフェスティバルのために、4000人以上の観客の方が様々な国から訪れたとのこと。
長い間続いてきた、部族、家族の集まりが、今、人種や国を超えた人々がつながる場に。とてもアーシーな3日間だったに違いありません。
ローラの空気は清らかに澄んでいて、太古の昔から祭典の場が行われてきた、選ばれし土地であることを肌で感じました。
これ以下もこれ以上も望まない、
すでに在る今という時を大切に慈しむ。
そんなフェスティバルが
これからも続いてゆきますように。
ローラダンスフェスティバル Laura Dance Festival
オフィシャルウェブサイト
http://lauradancefestival.com/
場所:ローラ (アクセスについては下の記事をご覧ください。ケアンズから車で3.5時間くらいです)
日時:2017年6月30日〜7月2日
入場料:当日ゲートでも購買可能。前売り券はこちらから
●ウィークエンドパス
Adults – $150.00 Children – (5 – 15 years) – $50.00
- ●1Dayパス (7月2日のみ適用)
Adults – $60.00 Children (2 -15 years) – $25.00
インフォメーション
場内には、屋台などが出るので食べ物、飲み物を買えます。
トイレもあり
ほとんどの人が、フェスティバル会場近くでキャンプするようです。途中モーテルもあり、私たちはそこに滞在しました。