抗酸化作用の高さに驚き!ケアンズ高原のネイティブフルーツ【デビッドソンプラム】
2016/09/07 ショップ (パウチ) 裏話&商品
人に個性があるように、土地にも個性があって、それぞれの場所に合った風土が生まれ育まれる。植物も同じ。亜熱帯ケアンズの植物は、力強く、色鮮やかな植物が多いですね。
ケアンズの周りに残されている、地球最古の熱帯雨林に育つデビッドソンプラム(Davidson Plum)は、深紅というか紫に近い、鮮やかな色をしています。その果実は、長い間、先住民アボリジニが食してきました。
いわゆるブッシュタッカー(ブッシュフード)です。
先住民の人たちは、熟して落ちた実だけでなく、熟す前の果実を湿った砂に数日間埋めて食べたりしたそうです。
すごく酸っぱくて果実をそのまま食べるのが厳しいので、フルーツとして売っていることはほとんどなく、ヨールグルトのフレーバーだったり、ジャムだったりお茶だったりと加工されることがほとんど。美しい色が食欲をそそります。
調べてみると、やっぱり植物の色には意味が隠されていました。
太陽をいっぱい浴びた果物(植物)が「色が濃い」のは、太陽からの紫外線から発生する活性酸素で、実が酸化(老化・腐る)しないように、自分を守るためなのです!
それは、植物に多い色素成分=カロテノイドが、
活性酸素の害を打ち消す働きの強い抗酸化成分だから。
濃い色は保護のためだったんですね。
デビッドソンプラムも、きっと高い抗酸化作用があるに違いない。。と、英語の資料を探してグラフにしてみると(全部読むのに数時間かかった。。)
資料提供:rirdc.gov.au
Ranking of Australian fruits based on antioxidant capacity
デビッドソンプラムは、「奇跡のフルーツ」なんて言われるブルーベリーの2.7倍もの抗酸化力を持っていることがわかりました。
活性酸素は、生きている限り全身の細胞で発生し続けるのですが、20歳を過ぎると次第にそれを抑える力が弱まります。活性酸素がもたらす弊害は200種類とも言われ、ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病につながったり、あらゆる老化のもとに。(ストレス、疲れ、タバコ、お酒、食生活の乱れなどが活性酸素を増加させる)。だから、活性酸素を抑える働き(抗酸化作用)がある野菜や果物を摂ることがとても大切なのです。
主な抗酸化物質
フィトケミカル(植物性食品に含まれる物質)
・カロテノイド(βカロテン、ルテイン、アスタキサンチン、リコピン)
・ポリフェノール(アントシアニン・ケルセチン・ルチン・カテキン・イソフラボンなどのフラボノイド)
ビタミン(ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC)
CoQ10、αリポ酸
デビッドソンプラムの成分をみると、アントシアニンの含有量はブルーベリーの1.3倍、ルテイン含有量はブルーベリーの約2.2倍もありました!
アントシアニンは、目の中の網膜にあるロドプシンという物質の再合成を助けるため、目を良くする食材として注目されている成分。(日本では、目にいいということで、ブルーベリーのサプリが人気みたいですね)
ルテインは、「目や子宮で活性酸素にくっついてくれて、その場所が活性酸素で酸化(老化)されないよう身代わりに酸化されてくれる。」そうです。
また、ビタミンE、亜鉛、マグネシウム、カルシウムの他、細胞内に存在して神経や筋肉の機能を正常に保ち、体内の水分量を調節する必須ミネラル、ポタシアム(カリウム)もブルーベリーの2.9倍含まれています。約3倍なんて、すごいですね!
ブルーベリーは有名ですが、この驚きのデビッドソンプラム、まだまだ認知度が低いと思います。実は、ブッシュタッカーと呼ばれるオーストラリア原生のフルーツは、どれも栄養価が高いのに、マーケティングされていないんです。
スーパーフードとは、一般的に「抗酸化力」のある自然食品の総称で、「豊富な有効栄養成分」「低カロリー」「メディカルハーブの要素」を兼ね備えた自然食品を指します。また、スーパーフードは人間の体内で作り出せない「必須栄養素」を程よく含んでいます。
http://www.btsfood.net/
とすると、デビッドソンプラムもスーパーフードと呼んでいいと思うのですが。。
スーパーフードだから、というよりも、「昔からこの土地に育つ植物を絶やさず、サステイナブルな農業をしたい」という想いで果樹園を作ったのが、上の写真で美味しそうなお菓子やジャムをふるまってくれたマーゴです。
自分が育てたフルーツを、どうやったら多くの人に楽しんでもらえるか。。と考えて昨年商品化に成功したのが、パウチでも取り扱っているパウダーやスパイス。
軽いからおみやげにもいいし、混ぜたり、食材にまぶして料理したりと用途が広いのも魅力です。(コスメを作ったらどうなるんだろう。。色があるから無理かな。。)
このデビッドソンプラムのパウダー20gを作るには、果実が3〜4個使われます。重量にすると、パウダーの10倍である200g!まさにギュッと凝縮された感じですね。
最も手軽なのは、お湯を注ぐだけのデビッドソンプラムティー。20gのパッケージで16杯も作れます。
他にも、スムージーなどに入れたり、ふりかけみたいに使えそう。シャープな味なので、チーズケーキやビスケット、チーズやヨーグルトなどの乳製品と相性が良いようです。あと、何と言ってもポイントはこの美しい色ですね!
デビッドソンプラムパウダーを日常使いしているマーゴから教わった、バナナケーキのレシピをご紹介します。
Gluten Free Banana Cake with Davidsons Plum powder
材料:
バター 120g
お砂糖 180g sugar
卵 4個
熟したバナナ4 本をつぶしたもの
グルテンフリーの重曹 大さじ1
温めたミルク 大さじ2
アーモンドミール 200g
グルテンフリー セルフライジングの小麦粉 100g
デビッドソンプラムパウダー 大さじ2
23cmのケーキ缶の内側にバターか油を塗る。砂糖とバターをミキサーにかけて、卵、バナナ、重曹を入れて混ぜる。小麦粉とミルクをミックスしたものと、缶に入れデビッドソンプラムパウダーをかけて混ぜる。オーブンで45-50分焼く。固くなったらスイッチを消し、オーブンのドアを空けて少しづつ冷ます。サーブする時は、クリームやデビッドソンプラムパウダーをふりかけて。
実はこのパウダー、パッケージを作るときから一緒に話をしていて、試作品も見せてもらっていました。どんな色だったらお店に置いたとき目立つか、フルーツのことをもっと知ってもらうために写真を増やした方がいいんじゃないか、使い方の説明を入れた方がいいんじゃないか。。そんな意見交換すると、すぐに実行に移す彼女の行動の早さにいつも感心。
(最初は、オーガニックな感じの黄土色のパッケージだったけど、最終版はカラフルで可愛い仕上がり!)
体にいいことを伝えたいと、本当に情熱をかけてるマーゴ。先日は,オーストラリアン・フードアワードで金賞を2つ、銀賞を2つ受賞したとのこと。
オーストラリア、ケアンズ産のスーパーフードを気軽に試してみたい方にはぜひともおすすめします。
私もこれからコンピューターワークで目が疲れたらデビッドソンプラムのお茶飲もう。むくんでる時も!
抗酸化力が高いんだからきっとお肌のアンチエイジングにもいいですよね。日本の雑誌を見ていたら「飲む日焼け止め」なんてサプリが売ってたけど、デビッドソンプラムのこの色素も、たぶん、いやそれ以上に働いてくれそう。
スーパーフード、デビッドソンプラム、これからも注目です!
Davidson Plum Powder 20g
お湯を注いでお茶として飲んだり、スムージーに混ぜたり、お料理に使ったり。梅のような風味なのでふりかけにも。酸っぱいです。
パウチで$13.50で販売中。日本への通販をご希望の方は、ご連絡ください