種と実。その間にあるもの。

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先日、語学研修でケアンズにいらしている、岡山県の高校生の皆さんの前でお話させていただきました。

毎日お店に立たないといけなかった時期は、こういったオファーはお断りしていたのですが、恊働体制になったお陰様で時間と気持ちに余裕ができ、少しでもお役に立てるならとお引き受けしました。こんな大人もいるなら、案外大丈夫かも。と学生さんに思っていただければいいかなと(笑)

 

 

自分が若かったころはインターネットがなかったので、出逢える人の範囲も限られていました。普段交わることのない方の思想に触れるには、本を読んだり、手紙を書いたり、勇気を出して会いに行くしか手段がなかった。

外国も、遠い存在でした。

 

でも、情報が限られていた分、周りから惑わされることが現代よりは少なく、自分の直感で行動してリアルな世界に触れ、自分なりの考えを持つことができたと思います。

たった30年強で、本当に世の中は変わりました。

 

今回、お話するにあたって、一体今の日本の高校生はどんな感じなんだろう?と「高校生の悩み」をネットで調べてみると。。

1位  進路が決められない
2位  親の干渉が激しすぎて困る
3位  彼氏・彼女がほしい
4位  大学に行く意味がわからない
5位  バイトしたいのに許してもらえない
6位  スマホ・ケータイが手放せない
7位  志望校に入れなかったらどうすればいいのか
8位  暗い性格を直したい
9位  勉強がまったく手につかない
10位 バイクの免許がとりたい
President Online

 

進路が決められない。。。世の中に、どんな仕事や働き方があるかを、まだそれほど見聞体験できていないのだから、当然ですよね。全体的に、周りの影響が強くて、自分を見失いがちな中から生まれる悩みのように見えました。

 

だから、夢があったら最高だけど、今はなくても大丈夫。色々な体験を重ね、自分の気持ちを大切にして、目の前のことに懸命に取り組んでいくうちに人生は拓けるよ、というお話をしようと思いました。

 

 

自分のことを振り返ると、中高時代はよく「かったるい」と思ってて(汗)打ち込めるものもなく、不完全燃焼なんだけど自立もできない、中途半端なお年頃。

ただ「外の世界を見たい」という気持ちは小学校のころからずっとありました。

 

中学生になって英語を習えたときはワクワクして、海外文通を開始。テキサスから、カウボーイハットをかぶった男の子の写真入りの手紙が届いたときのドキドキ感は今でも覚えています。行間からにじみ出る空気感、本場の人が書くアルファベット、言い回し。。全てが新鮮!

 

大学では英語のサークルに入り、鎌倉駅で外人さんをナンパして(笑)お寺や神社などを案内させていただきました。つたない英会話を通して、日本人との様々な違いに驚かされたものです。私のアトラス地図帳は、出逢った方の名前や住所でいっぱいになり、「外の世界を見たい」という夢はふくらむばかり。

 

 

私も学生時代は、勉強が好きでなくて。ゴールが受験に合格することや、成績を上げることでなく、その先に広がる世界だとわかっていたら色々違ってただろうなあ。

 

 

18歳のとき、バイトでためたお金を握りしめ、張り切って2週間のステイを申込んだ先はシドニーでした。

初の海外は、日々、Eye Openingなことばかりで五感むき出し(笑)。ご飯にミルクと砂糖がかかっている朝ご飯に衝撃をうけたり、美術館で観たアボリジナルアートの前で、雷に打たれたように止まってしまったり。カルチャーショッックの連続!

 

大学のクラスメイトが紹介してくれたご家族が、初対面の私をシドニーからキャンベラまで、車でギュウギュウ詰めになりながら連れて行ってくださり、彼等の家に数日間お世話になったことも素晴らしい想い出です。当時のキャンベラは政府関係の建物以外はほとんど何もなかったのだけど、キャンベラ大学の先生だったお父さんが、同僚の日本人女性の家に連れて行ってくれました。

 

 

スイス人のご主人と2人で建てたという森の中の素敵なお宅。大きな浴室の天井は天窓でした。「満天の星を眺めながらお風呂に入るのよ。火事で焼けてしまい、今建て直しが完成に近付いてきたところ」。 森の中の自宅のアトリエで制作活動をする、静かだけど意志ある暮らしぶり。家を自分で建てることも、創作と仕事の両立も、当時の私には夢のように見えました。

 

このご一家と空港で別れたときは、私も向こうも号泣。言葉がほとんど通じないのに不思議です。そして、大学4年のときに訪れたインドで人生観が更にくつがえされます。

 

若いときは、本当に全身全霊で旅をしてた。

 

そして、今思うんです。

自分のワクワクに素直に従って行動したことに無駄はまったくないって。

そのときは将来の◯○のために、これをしておこうなんて考えてなかった。けれども、ただただ惹かれて何となくしてきたことが、今につながっているのです。

 

 

 

 

行動だけでなく、生まれ育った環境までもが。

自ら描いた物語の主人公を演じるために、

完璧な舞台設定として与えられていた。

最近そんな感覚があります。

 

死ぬ時に、走馬灯のように人生を回顧するというけれど、「色んなことがあって面白かったな〜。」と思いたい。まだまだ色々な景色を見たいし、共鳴する人と何かが生まれる場を創りたい。たぶん、私は学生のときと同じように好奇心のまま動き続けるでしょう。

 

とは言え、実はこの数日間、年をとってきたという焦りに飲まれそうになってました。

そんな時に舞い込んだメール。。

 


恵子さんを一言で言うと「風」です。

 

最初の印象は、セレブの奥様っぽい綺麗な方だな、pouchもセンスの良い上品な感じのお店だなー!オーストラリアでお店を開くなんて凄いな、という印象でした。

そして、実際にお会いした恵子さんは、いい意味でイメージと違いました。
どう違うかというと、もちろん綺麗で上品な方には違いないのですが、とても気さくで、素朴な感じがする方でした。「素朴」というと、見た目の表現によく使われますが、恵子さんは、なんというか、存在が素朴でした。

 

最初に「風」みたいだと言ったのは、恵子さんと話すと、何か特別にアドバイスをくれたりするわけではないのですが、確かに心にサーっと爽やかな風が通る感じがするのです。

 

自分を良く見せようとか、偉ぶるところが一切無く、等身大なのです。言葉に嘘やお世辞がないのです。等身大であることは、本当の意味で強くないとできないことではないかと思います。

 

そして、自分がいい人と思われることより、本当に相手の為になるには?をいつも無意識に自問しているような、真の暖かさがある方です。

 

また、恵子さんが意識されていなくても、常に同じ安泰に留まらず新しい風を運んでくる方だと思います。

その風を感じて、皆が触発されたり、気づいたり、きっかけをもらったり。
私もその一人です。

こういう風な素敵な女性になりたいなと密かに思っています。

 

何回かお会いするうちに、30代くらいの女性で、色々生き方を迷ってる人が多いから何かできないかと考えているというようなことを聞き、迷いまくった挙句、ギリギリでワーキングホリデーに来た私には、もし神様がいるなら、この人に会ってみなさい、って会わせてくれたのかな、と思うくらい私にとっては素敵な出会いでした。
多分ご本人は、えー、大袈裟な!と笑うかもしれませんが、個人的にはターニングポイントになる出会いでした。大変感謝しています。


 

Moekoさん有り難う。涙がこみあげました。私も彼女から、謙虚さやひたむきさ、思いやりなどを学びました。

やっぱり、心を潤すのは人との出逢いですね。

出逢いの喜びが、やわらかな波紋を描き、静かに広がる。

 

私の焦りを生んでいたのは「何かを成そう」という気持ちでした。でも、「在る」だけで良かったのです。

 

成すべきことがあるとしたら、

真我につながる努力を日々重ね、

喜びから生まれる循環を、限りなく透明で、みずみずしいものにしていくこと。

本心でふるまい、心を尽くして人と関わる。

そして与えられる出来事や応援、智慧を受け取ってゆくこと。

 

このメールが、原点に引き戻してくれました。

 

 

最後にお礼の言葉をいただいて、胸がいっぱいになった私は「有り難うございました」と言うのが精一杯。本当〜に可愛い生徒さんたちでした。

 

 

人生には、色々な段階があります。

若い皆さんは、可能性の塊です。今は、自分の中に眠る、素晴らしい種にせっせと水や栄養を与えるとき。

私は、現在、自分の実を、もっと美味しく熟させる段階で、もう少ししたら、収穫して他の方とシェアしていくステージに入ります。

 

短いひとときでしたが、一緒に過ごさせていただいて、私自身も人生を振り返ったり、色々と考えるきっかけとなりました。どうも有り難うございました!

 

 

 

皆さんの種から、美しいお花や実が育っていくことを心から願っています。

 

 

今回の海外研修をオーガナイズされた、近畿日本ツーリストの平家さんには写真を撮っていただいたり、お話会を盛り上げていただいたりと大変お世話になりました。お陰様で2時間があっという間に過ぎ、内容に厚みが出たと思います。

生徒さんの英語の研修先、Holmes Collegeはビジネスディプロマなどのコースもあるカレッジ。校長のユアンは、私の店のチラシを校内に置いてくださったり、以前から応援いただいている本当にいい方です。(パウチのすぐ側なんです)当日、私のマックのスライドを映すために、先生のエイドリアンにもPCを借りたりしてお世話になりました。

 

 

何かをするときに、気さくにご近所で協力し合う感じがケアンズっぽくて(笑)、そんな雰囲気も生徒さんに伝わっていたらいいな。

 

また、今回は生徒さんのワークとして、私が今後、カウンセリングのメニューにしようと考えている「生命の樹」のショートバージョンを使わせていただきました。許可をくださった小西先生、有り難うございます。

ご協力くださった、就実高校、引率の先生さま、添乗員さまにも感謝いたします!

 

スローライフ日記, 本来の自分に還る